「最も美しく、最も悲しい公式」
さて、なぜ最も美しい公式なのか?
それは、シンプルで明解だからです!
アインシュタインは自然の中に存在する真理、定理はシンプルなものだと信じていました。その事は、彼のライフスタイルからもうかがうことが出来ます。神がもしいるならば、きっとこの地球をシンプルに創造しただろうと信じてたみたいです(僕も) 。彼のそんな信念こそがこの公式を生み出したものだと言えるのではないかなと思います!
そして、世界で最も美しい公式を呼ばれています。なおかつ、この公式は全ての物質やエネルギーに言える公式なのです。他にもニュートンの法則やピタゴラスの定理などが美しい公式と呼ばれているみたいですね。
では、なぜこれが最も悲しい公式なのか?
それは、日本に原子爆弾が落とされたからです。彼は大の親日家だと言われています。日本の自然と調和した文化がすごく好きだったみたいです。彼は、日本に原爆が落とされた事を知った時に、ア・ヴェー(悲しい)と叫んだといわれています。そのくらい悲しんだということです。
彼の公式が直接に原子爆弾を生み出したわけではありません! しかしながら、ドイツの物理学者ハーンが中性子をウランにあてると核分裂が起こる事を発見しその共同研究者であるマイトナーが核分裂の際に膨大なエネルギーが放出されることを知り、その理論的な証明にアインシュタインの特殊相対性理論が使われたのです。
簡単に説明すると、ウランには安定的なものと不安的なものがあり、原子に中性子をぶつけると、原子は二つに分裂し、さらにその反応の時に中性子が新に2,3個生じ、その中性子がさらに核分裂を起こすという核分裂連鎖反応が起こるのです。その際、核分裂前の原子の質量よりも分裂後の質量が減っていて、その質量差を相対性理論にあてはめると生み出されるエネルギーと一致する事が分かったのです。
要は、相対性理論によって核分裂によって莫大なエネルギーが得られる事が分かり、その大きなエネルギーを取り出すためにはどんな元素を核分裂させればいいのかが分かるようになったのです。これによって、核分裂を爆弾に利用しようとしたのです。 ちなみに、この元素とはウランとプルトニウムが代表的です。 だから、原子爆弾にもウラン型とプルトニウム型があります。 広島と長崎に使われたのはこの違いがあります。
アインシュタインはドイツ出身のユダヤ人です。ナチスの迫害から逃れるためにアメリカに亡命しました。 ドイツが原爆を開発しているかもしれないのを知り、ルーズベルト大統領に原爆製造を進言しました。その結果マンハッタン計画で原爆がロスアラモス研究所にてつくられました。ところが、ドイツは降伏し、結果的に使われたのは日本だったのです!。
それ故に、アインシュタインはパンドラの箱を開けてしまったと後悔していたといわれています。
その後、アインシュタインは平和活動に熱心になったといわれています。
彼の言葉にこんな言葉があります!
「第三次世界大戦がどのような戦いになるのかなんて、私には分からない。しかし、第四次大戦なら分かる。石と棒で戦うだろう」
と言う言葉を残しています。
彼がどのくらい悲しんでいたのかが分かる言葉だと思います!
「E=MC²」
世界で最も美しく、最も悲しい公式。
この公式を人間は上手くコントロールできるのか?
はてして、自然界の法則を人はコントロールできるのか???
人間って何なんでしょうね、どこへ向かっていくんでしょうね?
「ベクトル」
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