よろずウッド工房(西宮市山口町船坂):国産木材、注文家具::定休日:毎週水曜日

よろずウッド工房さんの一角で手作り木工してます。欅、栃、桜、檜等の無垢一枚板のダイニングテーブルやTVボードも

三枚・五枚・あられ組み接(3)

2015年03月29日 | 工法、治具、工具

組み接ぎの「雌木」と「雄木」の切欠き部分の縦引きを行っていきます。 ノコ刃とフェンスの幅を切欠き幅に合わせて、送り込みます。

 

 

板をフェンスに直角に当てて送り込む必要がありますが、板を手で持って送り込むにはチョッと無理があります。また、危険でもあります。そこで、一本の捨て木を用意、木口をきちっと直角にカットしておきます。材料をこの捨て木にあてて、ゆっくり押し込みます。これなら、安全にかつ直角におくり込むことができます。

 

雌木の第一面めをカットしたら、フェンスはそのままで、雄木の第一面目をカットしていきます。このとき、材料をノコ幅分だけ右に移動する必要があります。ノコ幅は1.6mmですが、アサリの分も含めて調整します(サンプルでやってみるしかないです)。私の環境では、「1.8mmのアクリル板に紙1枚」丁度いい。

 

 

これで、丁度、雄木のカット面になり、この方法で各面をカットすると・・・ぴったりおさまります。

 

次は不要部分のカットになります。雄木の両端はノコで取ります。その他の部分はノミでとります。

 

次回は雄木の両端を「スライドソー」で取る方法です。 

 

<<@よろずウッド工房>>  <<ブログ内検索>>


三枚・五枚・あられ組み接(2)

2015年03月27日 | 工法、治具、工具

五枚組み継・・このような加工が必要で、凸と凹をいかに正確に刻むかが課題です。

 

 

正確に墨をつけ、正確に加工すればいいわけですが、時間と精度・・手じかな機械でやれないものか

 

 

マルノコを専用台に取り付けて、フェンスを作って取りつける。※マルノコ台の付属のフェンスは使えません(正確に設定できない)フェンスの直角と高さがミソ。・・自作しかないでしょう。切り込みの深さと幅を正確に合わせて、材料を立てて送り込むわけですが、これなら、墨付けの必要もなくなります(^^。

 

ところで、フェンスとマルノコ台はクランプで固定するわけですが・・市販の台のままでは、クランプがつかえません・・・裏技をご覧ください↓。 

 

 

クランプを挟むところに、予め宛て木を両面テープで張り付けておきます。これに、材料を立てて送り込むわけですが・・・安全と精度⇒送り込み治具(棒)が活躍します。また、次回。 

 

<<@よろずウッド工房>>  <<ブログ内検索>>


三枚・五枚・あられ組み接(1)

2015年03月22日 | 工法、治具、工具

木工の組み手の代表挌の一つ・・三枚組み接ぎ、五枚組み接ぎ、そして細かく刻むあられっ組み接の作り方。
初心のころは、すべてノコとノミでやってましたが・・もう少し能率よくしたいと機械加工を採用して工夫しました。
 でも、特殊な専用機械をつかうのではなく、マルノコの活用です。

↓これは、五枚組み継です。ただ、このように板厚より細かい組み次はあられ組み接ぎと呼ばれます。 

↓こうなると、あられ組み接ぎ

 

正確な作業の繰り返しではありますが、あまり神経をとがらせないでも、自動的にきちっと合う組み接ぎの加工方法になります
 

次回から、順をおって紹介していきます。

<<@よろずウッド工房>>  <<ブログ内検索>>


和建築に屏風

2015年03月22日 | 作品:その他

こんなものを作ってしまいました(^^
ヒノキの枠に杉の板。玄関脇のチョッとした目隠しに・・・・
脚の部分はチョッと大き目・・・人が通る所なので、安定重視。
ヒノキといい、杉板といい・・・いい材料にめぐまれました(^^。 
<衝立、パーティション、玄関、和室>

<<@よろずウッド工房>>  <<ブログ内検索>>


どでかい欅の製材!::ダンジリ、テーブル、カウンター、あがり框、床の間、社寺建築等に

2015年03月18日 | よろずウッド工房

 

 大きな欅の製材です。直径や約1m、長さは約10m。4トンのフォークリフト1台では、もちあげられません!。2台息を合わせて運びます。どんな原木でも、割ってみないとホントのところはわかりません。関西でも最大級の製材所で、見事に真っ二つ!・・・息をのむ瞬間です。 

 

 みたことないような、みごとな欅でした。関係者みんなの顔がほころびました(^^

 

 

<<@よろずウッド工房>>  <<ブログ内検索>>  その他の取り扱い樹種はこちらです


グリンテックK2:これなかなかのすぐれものです・・カンナ研ぎ

2015年03月18日 | 工法、治具、工具

かれこれ、1年前に買ったものですが、なかなか諜報してます。
カンナやノミを研ぐ・・我々素人には、なかなか難しいものです。どうしてもマル研ぎになってしまいます。
グリンテックK2        8500円


ちょっと高価ですが、研ぎ角度を微調整することができ、ほぼ完全に「真っ直ぐ」研ぐことができます。仕上げ研ぎでは、砥石としのぎ面が吸付いてしまって・・・・砥石を前後固定しておかないと研げません。
また、使い込んで短くなった刃もセットすることができます。

調整機能が厳密なのはいいのですが・・・・その分、設定がやや面倒!!?
何枚かの刃を研ぐとき、いちいち正確に設定を調節しなければなりません。
・・・ま、当然といえば当然のことですが・・・


 研ぎ角を決めるポイントは「刃先とローラの距離にあります。これを一定にするには・・・・・

この様な、治具を作成しました。
本体の固定ネジを緩めた状態で、刃先とローラを治具に合わせます。その状態で固定ネジを締める。
これ一発で研ぎ角がきまります。
これなら、なんまいでも、そして、その日の気分にも関係なく同じ角度で研ぐことができます。

 


治具の構造はいたってかんたん。刃先をあてる部分は固定し、ローラをあてる部分は可動式(クランプでつかむ)にしました。
研ぎ角に問題なし・・・となれば、ローラを充てる部分も固定し、
研ぎ角に合わせて、この治具を何枚か作っておけば・・鬼に金棒!??

結構、快適です(^^。
仕上げ研ぎの際は、「砥石の固定」をお忘れなく!

<<@よろずウッド工房>>  <<ブログ内検索>>


スギ(杉):テーブル、カウンター、ウッドデッキ、建材 等に

2015年03月17日 | 樹種:針葉樹

辺材は白色、心材は淡紅色から赤褐色、時に黒褐色を帯びる。
木目は鮮明で通直。

材はやや軽軟で、比較的狂いは少なく、切削などの加工は容易。
杉は木材の中でもやわらかい部類に属する事から、ノコギリなどの手道具や電動工具、機械での加工は容易で、あまり木工の経験のない人でもすぐに加工できるという事も大きな特徴のひとつです。

用途:
テーブル、カウンター、ウッドデッキ

建築の構造材、建具など。樽・桶・工芸品・割箸。

<<@よろずウッド工房>>  <<ブログ内検索>>  その他の取り扱い樹種はこちらです


八角ゴミ箱の作り方(その3:組立)

2015年03月16日 | 工法、治具、工具

前回までで、「八角睡輪切り」の部品ができました。これをボンドではりつけていきます。

 

 

外側になる面を上に向け、メンディングテープで張り付けます。

 

立てて、内側に曲げていきます。 これで、ぴたりと八角形におわまれば、部品の加工はOKです。 終端を付けた時、妙に離れようとしたり、あまりにもたやすく終端したりしたときは、角度の調整に不備があった?・・・カンナ等で調整してください。

 

うまくいったら、ひっくり返して、接着面にボンドを付けます(写真なし:すみません(._.)。最後の工程・・・おこして、貼り付けです。 

 

 

メンディングテープは付けたまま、紐等でぐるぐる巻きにして固定します。このまま、ボンドが乾くまで、放置。そのあと、底板・・もちろん八角形!、上の蓋・・・これももちろん八角形。そして、上の蓋の円い蓋・・もちろん円形以上で、出来上がりです。きれいに磨いて、オイルフィニッシュで・・・・・完成!!!! 

 

八角形の蓋と円形の蓋・・・そのはめあいに注意!。普段のゴミ箱では、円形の蓋を開けて、ゴミを入れます。・・円形の蓋の抵抗と、八角形蓋の抵抗を、うまく調整しないと、思わぬ動きをします。⇒失敗してみれば、良くわかります。はめあいの具合を調整して、普段は、円形の蓋だけが、外れるようにするのが、コツです。出来てから、もう2年ほど使ってますが、接着面がはがれるなどのトラブルもなく、安定しています。加工にはシビアなところもありありますが、単純な組み合せで出来る「開運!八角形ゴミ箱」 ・・でした(^^。

 

<<@よろずウッド工房>>  <<ブログ内検索>>


八角ゴミ箱の作り方(その2:木取り)

2015年03月12日 | 工法、治具、工具

材料は、欅の板(7~8mm)です。まずは、250mm×200mmの板を8枚用意します。

これを、テーパー(22.61°)を付けて、おおぎ型にカットするわけですが・・
扇形の開き角(88.3°)の治具を2枚作ります。

 

そして、昇降盤のノコの角度を22.6°に傾けます。

22.5°ではなく、22.6°です。この微妙な角度が、あとの仕上がりに大きく影響します

扇角度の治具を一枚あてて側面をカットしていきます

片面のカットが終わったら、もう一方の面をカットします

この時、扇形の治具を2枚かませます(写真では分かりにくいですが・・)
2枚とも手前側に広い方をもってきます。

8枚共、両面カットできました・・・

 

ここまでできたら、次は「組立」です。ボンドで接着するだけですが、ちょっとしたコツがあります。
ではまた、次回。 

<<@よろずウッド工房>>  <<ブログ内検索>>


八角ゴミ箱の作り方(その1:設計)

2015年03月09日 | 工法、治具、工具

とかく部屋の欠点になりがちなゴミ箱。きれい木製のゴミ箱なら、部屋のアクセントにもなります。
欅(ケヤキ)の端材(薄板)を使って、ゴミ箱を作ってみました。結構うまくでき、家族等にも好評!!でした。
その、作り方を説明します。・・・・木工愛好家のみなさん、ぜひトライしてみてください。

まずは、完成図・・・こんなのを作ります

  ←図面です・・・大きく表示してご覧ください。

 直径200mm、高さ250mmの八角形ですが、八角柱ではなく、4°転んでいます。
8枚の板をボンドで接着するだけの簡単な構造ですが、正確にカットすれば、十分実用に耐える強度に出来上がります。
 八角柱だと、接着面の角度は22.5°ですが、転びがあるので、わずかながらこの角度が大きくなります。図面で求めたところ「22.61°」となりました。この微妙な角度での加工が「ミソ」です。

・・・・画像の枚数がかなりありますので、何部かに分けて投稿します・・・・ 

<<@よろずウッド工房>>  <<ブログ内検索>>


ケヤキ(欅):ダンジリ、テーブル、カウンター、あがり框、床の間、社寺建築等に

2015年03月08日 | 樹種:広葉樹


辺材は灰白色で心材は黄褐色。年輪は明瞭で光沢がある
材はやや重硬で、耐湿・耐久性に優れる。

日本を代表する広葉樹材。堅固で耐朽性があるが、切削加工は容易。華やかで耐久性、保存性が高い。


我が国広葉樹のなかで第一の良材として古くから幅広く用いられる。

ダンジリ、テーブル、カウンター、座卓、ちゃぶ台、火鉢。玄関のあがり框や床框。社寺建築、大黒柱。建築材、建具、家具、道具、器、欄間・・・など

<<@よろずウッド工房>>  <<ブログ内検索>>  その他の取り扱い樹種はこちらです


ネズミサシ 【鼠刺】 ネズ、モロノキ、 モロギ、ムロノキ、 室の木:水に強い、彫刻や床柱等に

2015年03月08日 | 樹種:針葉樹

 

心材は淡褐色を呈する。樹脂分が多いので年月を経ると濃い飴色になる。成長は遅く年輪幅が小さい。
葉の先端は鋭くとがって触ると痛く、鼠さえも刺してしまうというのが語源。
庭木や盆栽としても人気があり、園芸上では杜松(としょう)と呼ばれる。

水に強い(腐らない)

床柱や彫刻材など。白檀の模擬材として用いられることもあり和白檀と称する場合もある

<<@よろずウッド工房>>  <<ブログ内検索>>  その他の取り扱い樹種はこちらです


カイヅカイブキ(貝塚伊吹):輪切りにして花台や物置台、彫刻、飾り柱等に

2015年03月08日 | 樹種:針葉樹

 

心材は赤っぽい紫褐色、辺材は黄白色を呈す。年輪幅は狭い。

 

量が少なく稀少価値が高い。
削りやすいので以前は鉛筆の軸につかわれた。幹は歪な形をしており、小径木の場合は輪切りにして花台や置物台として利用される。また、彫刻や飾り柱にも利用される。

 

<<@よろずウッド工房>>  <<ブログ内検索>>  その他の取り扱い樹種はこちらです


あられ組み継のゴミ箱・・・調味料入れになっちゃった(^^

2015年03月07日 | 作品:箱

欅(ケヤキ)の板(8mm)の端材ができたので・・・
何を作ろうかと考えた末、座卓の脇にでも置けるゴミ箱をつくることにしました。

 いっそのこと手間を惜しまず⇒約10mmのあられ組み接ぎとしました。難しいことはないですが、正確な作業の繰り返しです。
 暇をみつけては、出来るだけずつやって・・できました

 

 「おばちゃん」に差し上げたら、「ゴミ箱なんてもったいない、調味料いれにちょうどいい」とよろこんでくれました。

<<@よろずウッド工房>>  <<ブログ内検索>>


スイカ包丁のケース

2015年03月06日 | 作品:その他

 私は初めてみました・・スイカ包丁。スイカを切るための専用の包丁です。刃渡りは40cmくらいで長方形の大きな包丁です。

 この包丁のケースを作らせてもらいました。「子供達にプレゼントするので、一生もののケースを」とのこと。

刃物ケースなら、やっぱりホウの木に限ります。刃に優しくて、水にもつよい。

きつすぎず、ゆるすぎず・・うまくできました(^^

<<@よろずウッド工房>>  <<ブログ内検索>>