この殺処分の現状の大きな理由のひとつとして挙げられるのは、日本で血統証付きの犬が高い確率で何らかの遺伝的疾患を持って産まれてくることにもある。数字にして表わすと、2匹のうち1匹だけが人気種の持つ「かわいい要因」をもって産まれてくるという確率になる。
ミニ・“ティーカップ”・トイプードルは最近日本で人気の犬種である。彼らは2500ポンド(注:約32万円 )もの高値で売られている。先週、東京では“赤毛”の子犬がその2倍の値で、特別格安として売られていた。
ペットショップのチェーン店は毎年100万ポンド(注:約1億2千万円 )もの利益を上げている。
ブランド品としてのペット
夜中の3時までオープンしているペットショップもあり、OLや周辺のクラブで働くホステス達の有名ブランドバッグから顔を出す子犬や子猫を購入する場になっている。
パリス・ヒルトンがそのような店の前でポーズをとっていた。ONE・WANはそのような店のひとつである。
そこでは数年前、グッチの犬の首輪を1400ポンド(注:約18万円)で売っていた。
カネコ氏はライフボート・チャリティーという団体の代表で、約8千匹の猫をガス室行きから救った。カネコ氏は、「多くの日本人にとって、ペットを買うこととハンドバッグを買うことは同じ」という。
「人は何も考えずにペットを買い、そしておもちゃのようにそれらを捨てる。」
「もし日本人がペットショップからペットを買うことをいっせいに止めれば、パピーミルも殺処分施設もなくなるのに。」
カネコ氏のような活動者の存在こそが、多くの捨てられるペットたちにとって唯一の希望である。彼らは、決して多いとはいえない活動資金を使い、できるかぎりのことをしている。
しかし、日本の「動物の(生きる)権利」(注:アニマル・ライトAnimal Rights)も、日本の動物愛護に関するすさまじいまでの歴史の前では影が薄い。
動物の(生きる)権利を主張し、保護する団体である「ALIVE」代表のノガミ氏は、全国のペットミルで繁殖された血統書付き犬猫の、闇取り引きの現状を暴こうとしている。
これらの小さいペット生産工場は、粗雑に作り変えられた家屋であり、ほとんどの場合、不衛生なケージが置かれ、ペット達はそこに詰め込まれているのだ。
ある匿名の活動家は2年かけて南日本の福岡県近くにあるペットミルを営業停止させようとした。
「何百匹もの動物が小さなスペースに詰め込まれていました。悪臭がひどく、死骸がそこらじゅうに転がっていて、死んだ動物は他のごみと一緒に捨てられていました。」と彼女は話す。
この活動家は証拠を集めようとしたところを住居侵入により逮捕された。そのペットミルのオーナーは何の罪にも問われなかった。
ちなみに、過去5年間、営業停止を受けたブリーダーは日本全体でたった一軒だけである。
「現在の法律は非常に不十分で、曖昧。そして、効力はほとんどない。」とノガミ氏は言う。
今、その法律が変わる可能性は低い。昨日東京では、あるブリーダーにデザイン交配された犬が4200ポンド(注:約54万円)で売られていた。多くの人がその犬を見ようとペットショップの窓に群がった。その犬が窓に手をおくと、通行人たちは笑い、写真を撮る者もいた。
その後すぐ人々は向きを変え、ペットショップを後にし、残された犬は窓を引っ掻き続けるのであった。
(注:邦貨のレートはすべて5月10日2012年現在)
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殺処分廃止のためには:
●人間の都合ばかりを重視した動物愛護法でなく、動物の幸福を目指した動物愛護法に改正。
●ペットショップでの生体販売の厳格規制、もしくは禁止。
●悪徳ブリーダー・素人ブリーダーの厳格規制。
●マイクロチップの義務化。
(★オランダでは、生後7週間を経過するまでにマイクロチップを埋め込まなければなりません。
マイクロチップの義務づけは、繁殖業者と飼い主の把握を目的とするだけでなく、素人繁殖家(バックヤード・ブリーダー)を取り締まるためのものでもあります。
犬を繁殖する人が繁殖専門家であるかどうか、又、犬の販売に関する違法取引を取り締まることなどを目的にしています。
マイクロチップには所有者(繁殖業者・飼い主)の住所と氏名が登録され、データベース上で管理されるのです。
又、遺棄(捨て犬)や世話をしないといった、いわゆる虐待と見なされた場合、所有者をより早く断定し取り締まるためでもあります。
以上のことから明確であるように、日本でもマイクロチップの義務化が必要なのです。)
●国や各自治体からの避妊去勢手術の助成金。
(野良犬・野良猫を増やさない対策)
●飼い主にペットの避妊去勢の必要性を認識してもらうこと。
●国会議員・県会議員・市議会議員・県知事・各自治体へ殺処分廃止にするための要望を意見・提出すること。
(★例えば、カリフォルニア州ロサンゼルス市などいくつかの市で条例にしているペットショップでの生体販売禁止条例の要望など。)
などが必要です。
私たちにできることから始めようではありませんか。
まずは
◎ペットショップやインターネットで買わないでほしいのです。買う人が減れば、生体販売をするペットショップを一軒、また1軒と減らすことができます。「犬猫はペットショップで買うものではない」という認識を日本全国に広めましょう。もっと見る
動物も人間にしても命あるもの、ペットは人間の都合でその命を落とすことが多い。もっとペットの命を大切にして欲しい。
ペットを飼ったら家族と同じ一生面倒を見よう。避妊、去勢はペットの命を守ることにもなるので必ずしましょう。
片山 陽子さんがAnimal Rights For Japanさんの写真をシェアしたものを引用いたしました。
ミニ・“ティーカップ”・トイプードルは最近日本で人気の犬種である。彼らは2500ポンド(注:約32万円 )もの高値で売られている。先週、東京では“赤毛”の子犬がその2倍の値で、特別格安として売られていた。
ペットショップのチェーン店は毎年100万ポンド(注:約1億2千万円 )もの利益を上げている。
ブランド品としてのペット
夜中の3時までオープンしているペットショップもあり、OLや周辺のクラブで働くホステス達の有名ブランドバッグから顔を出す子犬や子猫を購入する場になっている。
パリス・ヒルトンがそのような店の前でポーズをとっていた。ONE・WANはそのような店のひとつである。
そこでは数年前、グッチの犬の首輪を1400ポンド(注:約18万円)で売っていた。
カネコ氏はライフボート・チャリティーという団体の代表で、約8千匹の猫をガス室行きから救った。カネコ氏は、「多くの日本人にとって、ペットを買うこととハンドバッグを買うことは同じ」という。
「人は何も考えずにペットを買い、そしておもちゃのようにそれらを捨てる。」
「もし日本人がペットショップからペットを買うことをいっせいに止めれば、パピーミルも殺処分施設もなくなるのに。」
カネコ氏のような活動者の存在こそが、多くの捨てられるペットたちにとって唯一の希望である。彼らは、決して多いとはいえない活動資金を使い、できるかぎりのことをしている。
しかし、日本の「動物の(生きる)権利」(注:アニマル・ライトAnimal Rights)も、日本の動物愛護に関するすさまじいまでの歴史の前では影が薄い。
動物の(生きる)権利を主張し、保護する団体である「ALIVE」代表のノガミ氏は、全国のペットミルで繁殖された血統書付き犬猫の、闇取り引きの現状を暴こうとしている。
これらの小さいペット生産工場は、粗雑に作り変えられた家屋であり、ほとんどの場合、不衛生なケージが置かれ、ペット達はそこに詰め込まれているのだ。
ある匿名の活動家は2年かけて南日本の福岡県近くにあるペットミルを営業停止させようとした。
「何百匹もの動物が小さなスペースに詰め込まれていました。悪臭がひどく、死骸がそこらじゅうに転がっていて、死んだ動物は他のごみと一緒に捨てられていました。」と彼女は話す。
この活動家は証拠を集めようとしたところを住居侵入により逮捕された。そのペットミルのオーナーは何の罪にも問われなかった。
ちなみに、過去5年間、営業停止を受けたブリーダーは日本全体でたった一軒だけである。
「現在の法律は非常に不十分で、曖昧。そして、効力はほとんどない。」とノガミ氏は言う。
今、その法律が変わる可能性は低い。昨日東京では、あるブリーダーにデザイン交配された犬が4200ポンド(注:約54万円)で売られていた。多くの人がその犬を見ようとペットショップの窓に群がった。その犬が窓に手をおくと、通行人たちは笑い、写真を撮る者もいた。
その後すぐ人々は向きを変え、ペットショップを後にし、残された犬は窓を引っ掻き続けるのであった。
(注:邦貨のレートはすべて5月10日2012年現在)
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殺処分廃止のためには:
●人間の都合ばかりを重視した動物愛護法でなく、動物の幸福を目指した動物愛護法に改正。
●ペットショップでの生体販売の厳格規制、もしくは禁止。
●悪徳ブリーダー・素人ブリーダーの厳格規制。
●マイクロチップの義務化。
(★オランダでは、生後7週間を経過するまでにマイクロチップを埋め込まなければなりません。
マイクロチップの義務づけは、繁殖業者と飼い主の把握を目的とするだけでなく、素人繁殖家(バックヤード・ブリーダー)を取り締まるためのものでもあります。
犬を繁殖する人が繁殖専門家であるかどうか、又、犬の販売に関する違法取引を取り締まることなどを目的にしています。
マイクロチップには所有者(繁殖業者・飼い主)の住所と氏名が登録され、データベース上で管理されるのです。
又、遺棄(捨て犬)や世話をしないといった、いわゆる虐待と見なされた場合、所有者をより早く断定し取り締まるためでもあります。
以上のことから明確であるように、日本でもマイクロチップの義務化が必要なのです。)
●国や各自治体からの避妊去勢手術の助成金。
(野良犬・野良猫を増やさない対策)
●飼い主にペットの避妊去勢の必要性を認識してもらうこと。
●国会議員・県会議員・市議会議員・県知事・各自治体へ殺処分廃止にするための要望を意見・提出すること。
(★例えば、カリフォルニア州ロサンゼルス市などいくつかの市で条例にしているペットショップでの生体販売禁止条例の要望など。)
などが必要です。
私たちにできることから始めようではありませんか。
まずは
◎ペットショップやインターネットで買わないでほしいのです。買う人が減れば、生体販売をするペットショップを一軒、また1軒と減らすことができます。「犬猫はペットショップで買うものではない」という認識を日本全国に広めましょう。もっと見る
動物も人間にしても命あるもの、ペットは人間の都合でその命を落とすことが多い。もっとペットの命を大切にして欲しい。
ペットを飼ったら家族と同じ一生面倒を見よう。避妊、去勢はペットの命を守ることにもなるので必ずしましょう。
片山 陽子さんがAnimal Rights For Japanさんの写真をシェアしたものを引用いたしました。