ヒットした短歌: 26件
明けわたる鉄道線路 まつ直に、草の武蔵に 睦月到りぬ : 釈迢空 『倭をぐな』, 1953, 1955
銭なくて 我はあるけり。夕ふかく 鉄道花の青き 線路を : 釈迢空 『水の上』, 1934, 1948
山國は夏の夜ながら露けかれ奧吉備にはてし私設鐵道 : 中村憲吉 『軽雷集』, 1925, 1931
東支鉄道従業員の住宅にも防備トオチカ銃眼等見ゆ : 斎藤茂吉 『連山』, 1930, 1950
山こえて鉄道便に托しきと先触ばかり柿のまだこぬ : 太田水穂 『鷺・鵜』, 1929, 1933
鐵道に沿ひてあゆめば秋晴やくさむらつづきいろいろの花 : 若山牧水 『歌集未收録歌』, 1917, [1917]
北支那の鉄道線路うづめたる砂の写真を見すぐすなゆめ : 斎藤茂吉 『短歌拾遺』, 1941, [1941]
竹煑草鐵道草のたけたかき草しげりあひて眞白花咲けり : 若山牧水 『くろ土』, 1920, 1921
(注)竹煑草は竹煮草の誤り
臨港鉄道の線路またぎて行きたれば熔鉱炉ある地域にいでぬ : 前田夕暮 『富士を歌ふ』, 1942-1943, 1943
おのおのの事に従ふを見むとして十五分ゐたる東支鉄道庁 : 斎藤茂吉 『連山』, 1930, 1950
鉄道の線路の中ゆ 這ひ出でて死なれざりしを ため息に言ふ : 釈迢空 『倭をぐな』, 1949, 1955
登山鐵道すぐに眞近き雪の山世が世となりて人の賑はふ : 中村憲吉 『日記・書翰・その他より』, 1925-1926, [1925-1926]
臨海鉄道の軌道のうねりおほまかなり日本水素会社工場の前をよぎりつ : 前田夕暮 『富士を歌ふ』, 1942-1943, 1943