近代短歌データベースを検索するだけのブログ 

近代短歌DBは近代短歌15万首の全文検索と簡易分析を提供するサイト。運営は村田祐菜先生。私はそれを検索するだけの人。

検索ワード「マスク」

2022-10-17 11:29:11 | 検索するだけの人
ヒットした短歌: 7件


黒いマスクをぬぎすてた赭富士から、煽情的に働きかけてくるもの!
前田夕暮 『水源地帯』, 1932, 1932


坂上の鋪道に、ずらり列んで、眼だけ光らせた白いマスクの兵隊
前田夕暮 『靑樫は歌ふ』, 1934, 1940


壺口の防毒マスク管長し若葉光るにをどり出て来る
北原白秋 『黒檜』, 1937-1940, 1940
注)1937(昭和12)年の防空法公布以降、開発・改良がすすみ、1939(昭和14)年頃から各種製品が発売された。警防団用の隔離式と市民用の直結式の2種類があった。


冴えかへるこのゆふまぐれ白髭にマスクをかけてわれ一人ゆく
斎藤茂吉 『霜』, 1941, 1951


感冒後のマスクの厚き山下醫師もの言はず我に注射して去る
窪田空穂 『木草と共に』, 1960, 1964











検索ワード「うがい」

2022-10-17 10:17:32 | 検索するだけの人
検索ワード: うがひ 嗽
ヒットした短歌: 24件


夏来れば/うがひ薬の/病ある歯に沁む朝のうれしかりけり : 石川啄木 『一握の砂』, 1908-1910, 1910


朝朝の/うがひの料の水薬の/罎がつめたき秋となりにけり : 石川啄木 『一握の砂』, 1908-1910, 1910


朝川にうがひに立ちて水際なる秋海棠をうつくしと見し : 伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1904, [1904]


將軍の嗽ひにかしづく手弱女が二人端居に立ちてさむらふ : 伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1906, [1906]


蝕ばみて鬼灯赤き草むらに朝は嗽ひの水すてにけり : 長塚節 『[長塚節全集]』, 1914, [1914]


嗽ひしてすなはちみれば朝顔の藍また殖えて涼しかりけり : 長塚節 『[長塚節全集]』, 1914, [1914]


此のごろは淺蜊々々と呼ぶ聲もすずしく朝の嗽ひせりけり : 長塚節 『[長塚節全集]』, 1914, [1914]


うがひする井の辺の水の歯にしみる朝なり山は雪をよろへる : 太田水穂 『流鶯』, 1945, 1947


うがひして又やはと思ふ喉もとの頼めぬものをこころとぞいふ : 太田水穂 『双飛燕』, 1947, 1951


九十歳ひそかに誓ふ吾命の明日をぞ祈る朝うがひして : 太田水穂 『双飛燕』, 1950, 1951


山の集会すがしかりける明起きてわれはうがひす鉢の清水に : 北原白秋 『渓流唱』, 0000, 1943


五月空ふかく晴れたる岬の下潮をむすびて嗽ひするかも : 古泉千樫 『靑牛集』, 1918, 1933


梅雨ばれのあしたあかるし湯に居りて嗽ひの水の冷めたきをほりす : 古泉千樫 『靑牛集』, 1919, 1933


この朝を嗽ひしに來て白雪に埋もるる筒井見たりけるかも : 窪田空穂 『土を眺めて』, 1917-1918, 1918


故里の野川の水を手に掬び嗽ひをぞするこのしののめを : 窪田空穂 『土を眺めて』, 1917-1918, 1918


岩間傳ひ音立てて來る秋の水見つつ久しく嗽ひしにけり : 窪田空穂 『さざれ水』, 1932, 1934


嗽ひすと廚に立てば寒き夜を鼠ゐにけりひとつならず二つ : 若山牧水 『くろ土』, 1918, 1921













検索ワード「消毒」

2022-10-17 10:02:01 | 検索するだけの人
ヒットした短歌: 2件

よろこびて 消毒を受く。これのみが、わがすることぞ。うなゐ子のため : 釈迢空 『海やまのあひだ』, 1918, 1925

よろこびて/消毒を受く。/これのみが、わがすることぞ。/うなゐ子のため : 釈迢空 『迢空歌選』, 0000, 1947


釈の祖父、父は医師。祖父をコレラで亡くしている。