今日は世田谷は岡本の静嘉堂文庫へ。
静嘉堂文庫美術館は2022年に丸の内の明治生命館へ移転する。
所蔵品は新しい美術館が開館すれば見ることができるけど、建物は今後わからない。
どこからどう行ってもいいけど、東急・二子玉川駅から徒歩で向かう。
商店街から住宅地へ。
多摩川水系の一級河川・丸子川沿いを歩く。
丸子川は治大夫橋で大山道と交差するのだ。
桜は八重桜。
下山橋を渡って、瀬田四丁目旧小坂緑地の前を通り過ぎれば静嘉堂文庫の正門。
静嘉堂文庫は東京都選定歴史的建造物。
所在地:世田谷区岡本2-23-1
設計:桜井小太郎
構造規模:鉄筋コンクリート造2階建
建築年代:大正13年(1924年)
静嘉堂は三菱第二代社長・岩崎彌之助が創設した。
第四代社長・岩崎小彌太は父・彌之助が収集した日本や中国の古典籍を保存し更に研究者に公開することを目的に、大正13年(1924年)父の17回忌に際して納骨堂の側に静嘉堂文庫を建てた。
桜井が学んだ19世紀後半イギリスのアーツアンドクラフト運動の雰囲気を持つ、スクラッチタイル張りの瀟洒な建物。
納骨堂の設計はジョサイア・コンドル。
美術館は「旅立ちの美術」開催中。
会期は4月10日~6月6日。
建物内部の撮影は禁止。
展示は四部構成。
1・旅立ちー出会いと別れの物語
2・理想郷へー神仙世界と桃源郷
3・名品の旅路ー伝来の物語
4・旅する静嘉堂ー静嘉堂のあゆんだ130年
一番の見どころはやはり静嘉堂が所蔵する国宝7点。
*因陀羅・楚石梵琦題《禅機図断簡 智常禅師図》
*趙孟覜《与中峰明本尺牘》
*《倭漢朗詠抄 太田切》
*伝馬遠《風雨山水図》
*俵屋宗達《源氏物語関屋澪標図屏風》
*手掻包永《太刀 銘 包永》
*《曜変天目》
全部まとめてはなかなかチャンスはないかもしれないけど、また丸の内でお目にかかりましょう。