東京都現代美術館へ。
「マーク・マンダース-マーク・マンダースの不在-」。
会期は3月20日~6月20日。
マーク・マンダースは1968年オランダ生まれ。1986年より「建物としてのセルフポートレート」という独自の構想に沿って30年以上にわたり制作を続けている。
架空の芸術家「マーク・マンダース」の自画像を「建物」の枠組みを用いて構築し、創造の部屋に置くための彫刻やオブジェをインスタレーションとして展開。
半透明のビニールの間仕切り。
それぞれの部屋にそれぞれの作品。
途上なのか完成なのか。
この35年の間には、経済危機や紛争や大災害や当事者以外は何が何だかわからなくなるほど数えきれない出来事があり、今現在は疫病に翻弄されている。
マーク・マンダースのセルフポートレートはそのたびに撮り直され再構築され、そうしてそれは現在進行形。
違うフロアのひとつだけの作品。
「3羽の死んだ鳥と墜落する辞書のある小さな部屋」。
踏み込めば、まるで落葉樹林の土の上を歩いているようだ。
落葉樹林には落ち葉ばかりではない様々な生き物が生死を循環しているんだな。。
難解に謎めくけど、意識の奥深いところで共感、あるいは共有している気がするが不思議。