いつものように一沼から信州大学志賀自然教育園へ。
紅葉黄葉。
そういえば、長沼ってどこですか?と一沼で年配のおじさまからきかれた。
長池ならありますと答えたら、TVでそこの紅葉が見頃と放送したという。
たぶん信州大学志賀自然教育園のことだったのかな?
さて。
長池はどうなっているかな?
去年の今頃は干上がりかけていたんだった。
今年は水がたっぷりとある。
長池は溶岩流凹地。
入る水は雪と雨と地下水だけ。出る水は蒸発だけの太古を今に伝える。
水鳥がくつろぐ。
不思議なもので、水が満々と満ち満ちているだけで豊かな気持ちになる。
今秋はほぼひと月ズレたというか、今のところ10月がまるで9月のようだ。
気温も湿度も高いから、色んなキノコがあちこちにいっぱい生えている。
ふと縄文海進の頃に気持ちが飛んだ。
縄文海進の頃は今よりも更に高温だったと推測されている。
そうとすれば、彼等の痕跡がとんでもない山深いところにあってもおかしくはないか。
水、温泉、たくさんの色んな山菜や木の実やキノコ、ウサギやクマとかの動物。
春夏秋は山で暮らしていたかもしれない。秋の収穫を携えて雪の少ない、あるいは雪の無い場所で越冬していたのかもしれない。
この高温多湿が紅葉黄葉に影響しているのだろうけど、そんな風に考えることもできるか。
日暮れの田ノ原湿原が金色に輝く。
今宵は十三夜。
金星と入れ替わるようの月がのぼる。
きっといにしえの人たちも眺めていたに違いない。