かながわの橋１００選。川崎市多摩区・小泉橋。
登戸の多摩警察署近くの二ヶ領用水路に架かる、橋長５ｍの小橋だが、歴史的に貴重な存在であった。二ヶ領用水は、稲毛領と川崎領の２ヶ領の水田開発のため、慶長１６年（１６１１年）に代官小泉次太夫によって造られた。この橋はかつて津久井街道がこの用水を渡る橋で、１８４４年に小泉利左衛門が木橋を石橋に架け替えた。その後拡幅されたが、当時の石橋が橋の中央部に残っている。（注）現在（平成４年３月現在）河川工事のため、撤去されてる。
ふむふむ( ..)φ
スマホのナビは、あざみ野からバスで行け！という。
確かに、東急沿線と小田急沿線を縦につなぐ鉄道は、長津田駅からＪＲ横浜線で町田駅に行くか溝の口駅からＪＲ南武線で登戸駅に行く２本しかない。確かに、青葉台の我が家からはあざみ野からバスがいいかもしれない。。。
東急田園都市線・あざみ野駅下車。
駅前ロータリーから、向ケ丘遊園行きの小田急バスに乗る。
本数が多い。ありがたい。そうか。鉄道の代わりに結んでるんだ(^^♪
美しが丘を抜け、川崎北部市場を通り、聖マリアンナ医科大学病院に寄り、専修大学・明治大学を通り・・・けっこうな距離の山越えであるが、こういう時は定額運賃２０６円（現金なら２１０円）は得した気分になるから不思議。おまけに、ぐるりと鉄道でまわるより早い。あっち方面は今度からこれだな(^^♪
多摩警察署前バス停下車。
津久井道だ(^^♪
とりあえず信号を渡り、多摩警察署を目指す。
信号を渡った先に美味そうな看板。その小道も魅力的な感じだが・・・
ま。
桜の名残と芽吹き(^^♪
津久井道と府中街道が交わる。
東京に向かって右に曲がれば、多摩警察署。
少し行けば、もう小泉橋(^^♪
橋の手前が小さな休憩スペースになっている。
テキトーに渡る。
かながわの橋１００選に選定された頃はまだ面影が残っていたのだろうか？今は、すっきりとしたただの橋である。
二ヶ領用水も、水田を潤したお役目は終り今ではウォーキングコースとなっている。
桜の花びらが次から次へと流れて行く。
ふと、津久井道の名残を探してみようか・・・なんて気分になる。
石の神様がおられた。
小泉橋を津久井方面に引き返してみる。津久井街道が用水路を渡る橋だったというのだから、信号渡って先の小道かな。。。
ふと横道には和菓子屋さんに花屋さん(^^♪
小さなスーパーの前を行けば・・・
わ！素敵な橋だ。
どうやら歴史散策道になってるようだ。古墳もある(^^♪
ま。またにしよう。
小泉橋に引き返して、少し二ヶ領用水沿いを歩くことにする。
東京都道・神奈川県道３号線を渡る。
二ヶ領用水沿いを歩く。
お！下に降りられるのか(^^♪
いい道だなぁ(^^♪(^^♪(^^♪
桜の花びらが雪のようだ。
おや！子供たちが遊んでる(^^♪島があるんだな(^^♪
歩く(^^♪
どこまで行くかわからないから、子供たちに聞く。
ず～と続いているよ！と教えてくれた。おまけに、多摩川ほどの川じゃないけどね!(^^)!と言う。
思わず、この川は立派な川なんだぞ！と言ってしまった。。。
ところで。石持ってるけど蟹でもいるの？
蟹なんかいないよ！戦ってるんだぜ!(^^)!でもさ!(^^)!鯉はいるんだぜ!(^^)!綺麗で立派だよ!(^^)!と誇る。
いい子たちだなぁ(^^♪おばさんは嬉しくなっちまう(^^♪
有名な用水路だから知ったような引用は省く。
１５９０年に多摩川が大洪水を起し、水路が変わってしまった。新たな農業用水のために二ヶ領用水は造られた。
１５９７年、関ヶ原の戦いの３年前に測量が始まり、１４年の年月をかけて完成した。
総指揮を執ったのが、今川氏没落後に徳川家康に旗本代官および用水奉行として召抱えられた駿河国出身の小泉次大夫。極めて有能の漢だったようだ。今の時代の人だったなら、国土交通省かスーパーゼネコンの国家大規模プロジェクトの大所長といったところだろうか。
小泉次大夫も凄いし、１４年もの間農作業の合い間に黙々と働き続けた皆も凄い。が、確かに家康公の人材を見抜く能力は卓抜していたんだなぁと思う。そういえば、今でも一代で築く人はこの能力に長けている。
時は移り、新興住宅地となり二ヶ領用水は農業用水としての役割は終った。が、終ったばかりか、工場廃液や家庭排水でひどく汚れたどぶ川とまで成り果ててしまっていた。
市民が立ち上がり、かつて農民がそうしてきたように黙々と整備を続け、二ヶ領用水は生まれ変わった。
今また子供たちを育む。
清廉潔白な偉業は、時空を超える。。。
今度は二ヶ領用水を歩きに来よう(^^♪腹も減ったし。。。
新川橋手前から、とりあえず道が途切れる。道路に戻る。
そういえば、新川橋の横に美味そうなラーメン屋さんがあったな(^^♪
