今日も快晴なれど吹く風は冷たい大寒。
出たついでのおばさんぽは、新羽にある西方寺さまのロウバイが素晴らしいと聞いていたので西方寺さまへ。
横浜市営地下鉄・新羽駅下車。
目の前は産業道路。
この産業道路沿いにあるというけど、こんな無粋なところにロウバイ咲く古刹?
ヨネヤマプランテーションさんを過ぎて、ひょいと横を見たら参道があった。
真言宗補陀落山安養院西方寺は、建久5年(1190年)に鎌倉の笹目ヶ谷(佐々目谷)に創建された。開山は、醍醐寺三宝院座主・東大寺別当の勝賢僧正。
北条重時が鎌倉に極楽寺を創建するにあたり、極楽寺の一山の中に移された。
創建当時の極楽寺は医療施設も併設された大寺院であったけど、戦禍や天災や時の権力者の移ろいやらで大幅に縮小され、西方寺も現在の地に移ったという。
山門の屋根も本堂の屋根もそれは美しい茅葺。
境内を芳香で満たすロウバイは本堂の横にあった。
満開。見頃。見事。
樹齢は40年ほどだそうだけど、やはりこのくらいの樹齢が一番元気が良い。
ひと気が無くなるのを見計らってマスクを外して香りを吸い込む。
ほんのしばしの至福。
ふと見上げると月が出ていた。
しばし疫病を忘れた。
この境内はイチョウの大木が何本もある。
秋になったらまた来てみたいな。
そしたら、桜も咲くよ!と庭師さん。
そりゃ落ちてる花は拾ってもいいさと言われて、ハンカチにくるんで持ち帰ったロウバイの花。
部屋の中も芳香が満ちる。
私はロウバイの香りが何より好きだ。