今日は予定がくるくると狂って、空模様も晴れてきて、桜はまだだけど、そうだ妖精に会いにいくのだ。
ながの百景・カタクリが咲く旭山。
目指すは中部電力里島発電所。
去年は4月16日にたずねている。
カタクリはそろそろ終わりで桜が満開だった。
今年はどうだろ。
中部電力里島発電所はとにもかくにも市街地に近い発電所。善光寺から西へ車で数分。住宅地と橋一本で隔てられているだけ。そばに高校もある。
河川は千曲川水系裾花川。型式は水路。出力は3500kw。営業運転開始は1936年1月。
発電に利用された水は善光寺平用水として善光寺平の田を潤す。
今週末にはカタクリまつりがあるんだ。
発電所の前の駐車スペースに車を停めて発電所脇を行く。
わお!!!
今が盛り。
薄紫の妖精が春の風に可憐に揺れる。
うつむき加減の顔はついのぞき込みたくなる。
妖精が舞い始めれば女神さまも降臨。
良かったなとぼんやりと裾花川をながめていた。
長野の人はそうか?と言うけど、長野の川は水がきれいだ。特に裾花川と犀川。
ん?あの橋脚は上の橋の旧橋か?
そしたら、畑から帰るとこだったおじさまが教えてくださった。
善光寺白馬電鉄の跡だよ!電気じゃなくてガソリンで走っていたけど。
ああそういうことだったんだと納得。
長野で車を運転していると善光寺白馬電鉄と車体に社名が書かれた緑色のトラックをよく見かけるのだ。きっと鉄道会社のグループ会社なんだろうけど、ところでそんな鉄道会社あったっけ?と疑問だったのだった。
善光寺白馬電鉄は、大正8年に計画された時には長野と白馬を結ぶはずだったけど、様々な障壁が立ちはだかり、わずか7.4km開業できただけで、しかも電鉄と名乗りながら電化できずにガソリンで走らせていた幻の鉄道だったんだ。
今は貨物自動車運送業なれど社名は創業の精神を継ぐということだったんだ。