昨日はトーハクに行く前に資生堂ギャラリーさん。
「万物資生ー中村裕太は、資生堂と を調合する」。
会期は2月26日~5月29日。
2022年に創業150周年をむかえるという資生堂。
1872年に資生堂創業者・福原有信は銀座に日本初の民間洋風調剤薬局「資生堂」を開業した。社名は易経の一節から由来するという。「至哉坤元 万物資生」。
現代に活躍する美術家・中村裕太は、飯島忠夫の「万物資生」という言葉の解釈「目に見えないものが天から来て、地上の物質がそれを受取って生物を生ずる」にインスピレーションを得てこの展覧会に臨んだ。
会場には、資生堂の持つ150年間の様々な資料や資生堂に留まらず銀座の150年間の歴史と中村裕太の作品が調合される。
子供服を作っていたこともあったんだ。
これってパーラーの古いレシピだ。
赤瀬川原平氏が既存テーブルとイスを削って仕上げた。テーブルとイス。そこに中村裕太が作ったカップが置かれている。
資生堂創業150周年記念企画のひとつなのだろうけど、国内外の今の状況下で見ると、様々な困難に立ち向かう人たちへのエールのような気がするが不思議。
150年の間には日本だって戦争に天災に恐慌に何度も壊滅状態になってきた。
今現在は新型コロナウイルス禍にある。
ふり返ってみれば昭和の一時期だけが安定していただけだ。
安定している方が希なのかもしれない。
それでも再生してきたじゃないか。
ギャラリーを出たら春の強い風に煽られる椿があった。