今日の長野盆地は暑かった。
用事を済ませて志賀高原へ逃げ出す。
信州大学志賀自然教育園。
陽射しが出ると日向は標高1500くらいでは少々暑め。
日陰を通り抜ける風は涼しい。
園内は晩夏の花が咲き、実がなり始め、トンボはまだ滞在中。
食べられる食べられないは別としてキノコ絶好調。
朽木の中に生えてるこのキノコは素敵に妖しい。
志賀高原の池は太古の名残り。
といっても、見やすいように歩きやすいように整備をしてる池が多い中で、信州大学志賀自然教育園の中の長池はあまり手を加えてない。水は入ってもこなければ出てもいかない。いにしえからのままにいにしえからの営みが続く。
三角池はPH4.4の腐植栄養型湖沼で生物はあまりいない。
国道脇なのに、この間なんか知事選の真っ最中で山ノ内町の広報車の選挙に行きましょうという声まで聞こえてきたような環境だけど、冒しがたい幽玄がある。
帰路は昼飯がてら平床から山田牧場へ。
ススキが揺れる。
山間部にススキが出てくると夏から秋を感じる。
今年の十五夜は9月10日だ。
毎年不思議に思う。
山のススキは毎年十五夜に合わせるかのように出てくる。平地のススキは年による。花屋さんで買う年の方が多い。きっと山には神さまがいるに違いない。
日が暮れたら盆地の風も涼しくなってきた。
夜風がレースのカーテンを揺らす。見上げた空には薄い雲の向こうにちょいと太目の三日月。
今日の暑さが今夏最後だといいんだけどと思う8月の終わり。