今日も暑い。
久しぶりに黄金町へ。
水運業の町が第二次世界大戦後にいわゆる赤線街となり、21世紀まで違法風俗店舗が軒を連ねていた横浜市中区の初音町・黄金町・日ノ出町あたりの大岡川沿い。
今はアートの街に生まれ変わった。
2008年に開催したアートフェスティバル「黄金町バザール2008」の成果を踏まえて、「アートによるまちづくり」を主軸とした日常的なまちづくり活動を進める団体として発足したのが、NPO法人・黄金町エリアマネジメントセンター。主な活動エリアは、初音町・黄金町・日ノ出町を合わせた通称:初黄・日ノ出町地区。
地域・行政・警察・大学・アーティスト等と連携しながら、アートを通じて創造的で特色あるまちづくりを目指している。
キーワードは「界隈」。
事業内容は多岐にわたるが、そのうちのひとつが「アーティストインレジデンス」。
公募・選考を経て決定したアーティストたちは、まちと一体化した環境で滞在や制作発表ができる。
世界から集まったアーティストたちも受け入れるまちも触発され触発することで互いを醸していく。
今回の展覧会は、コロナ禍でコロナ禍前のように様々な形で人と街と関わることが困難になっている新しくレジデンスに参加したアーティストたちの言わば自己紹介展覧会。
「Self Introduction-新しい黄金町のアーティストを紹介します-展」。
会期は7月8日~7月31日。
会場は高架スタジオSite-Aギャラリー。
小林誠一。
福井祐介。
瀧健太郎。
てるぬまあきこ。
オオタるなシャワ。
楊珪宋。
橋村至星。
チャロ・ズリタ。
宮地祥平。
クラオシチャ。
この展覧会は良かった。
アートを中心にまちづくりと言っても、わかりにくいことも事実だった。
年に一度の黄金町バザールの開催期間以外は訪れる人も疎ら。
仮に黄金町バザール開催期間でない時にふらりと来てみても、特に何も無い。
その中でも、それでなくともコロナ禍前からわかりにくかった黄金町のアーティストインレジデンス。
こういうアーティストたちがこのまちのそこかしこで活動しているんだとわかるのはとても大事なことだ。
コロナ禍はとんでもない大災害だけど、考えるチャンスでもあるのかもしれない。