今日は神奈川県立歴史博物館へ。
コンデジもまっちろになってしまうほどに暑い。


特別展・地図最前線-紙の地図からデジタルマップへ-。
会期は7月16日~9月25日。
地図の歴史はたぶん人類が動き出した太古から始まると思う。
でも今回のこの展覧会は、壮大な地図と人類の歩みを通史的に紹介するのではなく、近現代の日本の紙の地図に焦点を当てる。
伊能忠敬などをとりあげるのではなく、地図作りに情熱を注ぎその地図の用途を広げたいわば無名の人たちの足跡を追う。


観光案内用の地図。

吉田初三郎の鳥瞰図は、色も綺麗だし湯河原とかの温泉の煙マークが可愛い。


今から100年近く前に国をあげて測量して地図を作っていた当時の陸地測量部と水路部の資料もたくさんあった。
几号水準点もこのあたり。

変わったところでは、芝浦製作所(現東芝)の技術者岸敬二郎。
水力発電所の立地を検討するために常に地図を常に携えていたという。

地図を世に出すための地図印刷技術の展示も興味深い。
絵師がいて彫師がいて摺師がいて、単に測量しただけでは地図は出来ないのだ。






PCの普及で書店で地図を買わなくとも済んでしまうようになっても、地図は紙だった。結局はプリントアウトしてそれを持って目的地へと向かったのであった。
それがスマホの爆発的普及で地図は掌サイズのモバイルデジタルマップとなった。歩きスマホと非難されるけど、半数くらいはナビ使用の歩きスマホだと思う。


更には、土地の変化をまるで実際に見てるかのようにわかるアプリまで出てきている。


地図もこれからどうなっていくんだろ?
と思いつつも、表現はより綺麗にCGで処理されていくのだろうけど、データーは実際に実測しなければやっぱり成り立たないわ。
やっぱり情熱がないとできないわ。

それにしてもほんとに暑い一日だった。


明日も明後日も灼熱なのかな。
