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今日のころころこころ

2020・10・29 デカメロンって面白かったんだ

疫病下にあると過去の疫病下を知りたくなる。
今より衛生状態も医療体制も劣っていた時代にいったいどんな風に生き延びてきたんだ?
疫病下になってから注目された本はカミュのペストとボッカチオのデカメロンという。
ダンテの「神曲」ボッカチオの「人曲」。
なんて言葉は知っていても、実は私は神曲を斜め読みしたことあるだけでデカメロンは読んだことがなかったのだ。
昨日、大倉精神文化研究所附属図書館へいったついでにデカメロンを借りてこようと思った。

デカメロンありますか?
まるで八百屋さんで買い物する感じになってしまうのはこの本のタイトルのせいだ。Decameron。
神曲と人曲が一冊になっている。

でもなぁ・・・
空気通った形跡ないじゃん。
この図書館に来てから14年ほどたつようだけど一度も貸し出されてない。

ま、私だって貸し出し期限内に読めるはずもない。
ぽちらぽちらとデカメロンを読み始めた。
あれ?この物語読んだことあるな。
何かのアンソロジーだったのかな?
貞淑で美貌の人妻に惚れ込んだ男。
気をひこうと働きもせずにせっせと浪費していたらとうとう財産がなくなって、愛禽のタカと田舎の別荘で貧乏暮らし。
一方の人妻の方は、夫が病死して成人してない息子とともに残された。
避暑の季節が来て人妻と息子も別荘へ。
その別荘はたまたま男の別荘のそばで、男と息子はすっかりと仲良く遊ぶようになった。
その息子も病に倒れ、必死に看病する母に男のタカをねだった。
人妻は男のもとを訪れたところ、男はたいそうに喜んで歓迎の食事を供そうとしたが、使用人どころか満足な食材もない状態。仕方なく男はタカを供した。
結局タカも男の子も死んだ。
残された女には美貌の上に多額の遺産があった。
周囲は女との結婚を望む者が押し寄せた。
女の選択は男と結婚することだった。
そうして男は人が変わったようにきちんと財産を管理するようになり、めでたしめでたし。
読んだ時は、なんじゃらほい?と思ったし、やっぱりなんじゃらほいなんだけど、なんだろ?面白いな。
ペスト下での物語となると、更に興味をひかれる。 
そうして、訳者の力量によるのかもしれないけど、読みやすい。
デカメロン買ってみようかな。
今日は素敵に秋晴れだ。

コメント一覧

kinntilyann
yukiさまこんにちはでございます(^^)/
ありがとうございます。
まだまだ本調子には程遠く体重いです。
ま(^^:
デカメロンなんて一生読むことなんてないと思っていたのですが、やはり先の見えぬ疫病下です。
芥川作品は、不思議なもので今は面白いと思わなくなりました。なんでだろ?
古本屋さんで売れるのはコミックです。  
後は二束三文どころかです。
研究者とかの蔵書は、亡くなるとたいていが売払われるのですが、トラック一台なんぼです。
そのトラック一台の中にお宝本があったりなんかするのですが、今後はトラック一台も無くなってくるのかな。。
今日は月が眺められそうですね(^^)v
asakawayuki
うさぎさん、こんにちは。
体調が戻られたようで良かったです。
デカメロン、青春時代に学校の図書館で借りて読みましたが、殆ど、あらすじを覚えておりませんでした。読まずに返却したのかも(;'∀')
先日は、小学生高学年の頃に読んだ、芥川龍之介の「芋粥」を読み返しましたら、結構、面白かったです。
我が家に日本近代文学の復刻版があります、中には読み返したものもありますが、飾ってあるだけ、これも断捨離の対象です(;'∀')
高額で購入したのですが、今は古本屋さんでも売れないそうです。
まあ、横道にそれてしまいました、ごめんなさい。
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