日展とイヴ・サンローラン展で平日でも混雑の国立新美術館。
「大巻伸嗣 真空のゆらぎ」。
会期は11月1日~12月25日。
大巻伸嗣(1971~)は、大規模なインスタレーションによって国際的にも高く評価されている現代美術家。
「存在するとはいかなることか」を長年探求してきた。
大巻の動植物や風景を象った装飾的なイメージは、古来人間の生活とともにあった豊かな文様を想起させる。
大巻の空間は光と闇を重要な要素とする。
天体のリズムにしたがった始原的な生の感覚に満ちている。
自然の摂理、生と死という逃れようのないサイクルの中で生きることへの、根源的洞察。
大巻のドローイングも展示されている。
何気ない日常と隣り合わせる、ゆらぎ。
今日は一日快晴だった。
空には上弦の月が浮かんでいた。