2016年に始まった黒川里山アートプロジェクト・緑と道の美術展in黒川。
多摩丘陵の里山風景が保全される川崎市西部に位置する麻生区黒川地区を会場に展開する展覧会。
小田急多摩線・黒川駅~はるひ野駅の間の里山を散策しながら楽しめる。
どちらの駅からスタートしてもいい。
黒川海道特別緑地保全地区の会場は谷戸の湧き水を利用した田んぼだった場所。
村田優大。
「土の居場所」。
素材:黒川緑地の物々。
作家コメント。
1年前の行いを、土はまだ残している。
記憶の跡を消さないように、またここで土に触ります。
村田がこの作品というかプロジェクトというかを始めたのは、確か2021年からだったと思う。
2023年。
2022年。
2021年。
さて何を目指して何処へ行くのだろうか?
奥野美果。
「再生」。
素材:ガラス。
作家コメント。
林の中で再び育っていくガラスの木々たちを探してみてください。
間地紀以子。
「このままでいいの?No.1」。
素材:糸、木材。
作家コメント。
私がわたしであるために、あなたがあなたであるために。
四家真理子。
「アイマイモコ」。
素材:御影石。
作家コメント。
昼でもない夜でもない夕暮れ時の空の色。
陸と海が重なり合う、波打ち際に現れる模様。
人によって手入れされた自然、里山に生きる生物たち。
混ざり合うところ。
ここで作品を眺めていると、色んな蝶やトンボやバッタやなんやらが行き交う。
ということは見えてないだけで、それこそたくさんいるということだ。
海道特別緑地保全地区から出ると、何やらのぼり旗がはためく。
司香奈。
「遠景とアウトライン」。
素材:のぼり旗、のぼりスタンド。
作家コメント。
少し離れた場所に置いていた記憶を里山の風に靡かせてみる。
一瞬、農産物の直売所へ案内かと思ったけど、なるほどこういう表現もあるのだな。