2016年に始まった黒川里山アートプロジェクト・緑と道の美術展in黒川。
多摩丘陵の里山風景が保全される川崎市西部に位置する麻生区黒川地区を会場に展開する展覧会。
今回で9回目。
会期は11月1日~11月30日。
小田急多摩線・黒川駅~はるひ野駅の間の里山を散策しながら楽しめる。
とちらの駅からスタートしてもいいのだけど、私は毎年はるひ野駅でトイレをお借りしてから。
黒川よこみね特別緑地保全地区へ。
ここは心地よい場所なのだけど水場と公衆トイレが無い。
ま。
加藤治男。
「わたる 私 むこう」。
素材:木材、枝、他。
作家コメント。
虹色の環(部分)をゆっくり歩いてわたってください。
むこうに わたればそこは ここになる。
ここと むこうをむすぶ わたしは歩く わたしは考える。
人類は森を出て 二足歩行からはじめて 地球上に広がった。
私たちはどこへ行くのだろうか。
加藤作品は実際に歩ける。
虹の橋はこの世とあの世をつなぐような意味に使われるけど、虹は半円に架かるのだ。
石崎幸治。
「希望」。
素材:焼き物。
作家コメント。
焼き物で食器を作れるようになった。
思い通りの形を作りたくなった。
制約の無い自由な制作は難しい。
でも希望が少しずつ見えてきた。
極めてプライベートな独り言に聞こえる。
人はパンのみにて生きるにあらずというけど、でもやっぱり一番始めは食うことからだろう。
千歳浩。
「我は「大地」に踊る」。
素材:AR拡張現実。
作家コメント。
本作品は保全された自然緑地にある大地の上に投影するこの土地の守護精霊である地霊(ゲニウス・ロキ)を開かれた螺旋状の輪で表象拡張現実での彫刻作品になります。
作品から十分に距離を離してご高覧ください。
ん。
思い出した。前回もそうだった。
私のスマホではご高覧することはできないのだった。ちなみに型はそんなに古くはないんだけど。。
王悦。
「時間の線」。
素材:陶。
作家コメント。
器物を木のように自然の中で時間とともに変化させ、剥落させ、色あせさせる。
傷跡を持ちながらも命は成長し、延び続け、修復と新生を繰り返す。
作家の言葉にもグッときたりなんかするのだ。