今日は渋谷区立松濤美術館へ。
渋谷区立松濤美術館開館40周年記念「白井晟一入門」の第2部/Back to 1981 建物公開。
第1部/白井晟一クロニクルは図面や文献など中心の展示だった。
第2部/Back to 1981 建物公開は、文字通りの建物公開。
会期は1月4日~1月30日。
渋谷区立松濤美術館は1980年に竣工し1981年に開館した。設計は白井晟一。施工は竹中工務店。異才異色の建築家・白井晟一が「最小で最高のものにしたい」「私の全力を出し切ったはじめての作品」との言葉を残した作品。
美術館の正面は、国内有数の超高級住宅地のど真ん中の限られた敷地を少しでも広がりがあるように見せるために、湾曲しながら引っ込ませる造形。
エントランスは、薄く切ったオニキスをガラスにはさんだ天井が輝く。
エントランスからブリッジへ。
このブリッジは当初の予定では展示室への橋だったのだけど、動線の問題から廃案になり常に閉鎖されてる。
今回の展覧会では渡って展示室へと行くことができる。
当初のプラン通りにブリッジを渡って展示室へ。
ブリッジを渡れば回廊。
この回廊から第1展示室が見渡せ、当初のプランではこの回廊から第1展示室へと階段で下りられるようにしたかったらしいけど、展示室を広く取るために設計変更。この回廊から展示室には行けない。
展示室に入るのはロビーから。
ロビー。
このロビーから螺旋階段で館内を移動する。
もちろんエレベーターもあるけど、螺旋階段を使う。
螺旋階段には抗うことのできぬ魅力がある。いろんな螺旋階段をみているけど、この螺旋階段はたいそうに美しい。
第1展示室。
第2展示室に入って驚いた。
始まりはこんなにもゴージャスな雰囲気だったのか。
このソファーは初めてみた。
第2展示室への回廊には小さな小さなカウンターある。
かつて展示室の中に喫茶店があった名残り。
そして今回の展覧会の一番の見どころは、初公開の「茶室」。
そんなとこに茶室作っていたなんて・・・
しかもこの茶室は開館以来茶室としてはただの一度も使われたことが無いという。
なぜここに茶室を作ったのか。
お点前のためなのか展示のためなのか。
なんとも謎めいた茶室を残して白井は松濤美術館が完成した2年後に最後の帰らぬ旅に出た。
これだから白井晟一に惹きつけられて止まないんだな。。
駅へと坂を下りる。