秦野市にはたくさんの野外彫刻がある。
そして通りかかるたびにすごいと思うのは、作品も設置されて20年以上たつと思うがどの作品も良く手入れされ経年劣化を感じないのである。
今回はお花見ついでに小田急秦野駅南口の作品群。
駅を挟んで様子ががらりと変わる街がある。小田急秦野駅もそう。
北口に降りて坂を上れば旧街道な街並み。
南口に降りればかつては田園風景が広がっていたであろう所に新しい住宅が建ち並ぶ。
小田急秦野駅南口にある作品群は1997年開催「水とみどりの彫刻展」の本制作作品。
どうのようなコンセプト等の彫刻展かは不明だけどニュータウンへと生まれ変わる南口にふさわしい駅前広場ということだったのだと思う。
ともあれまるで屋外彫刻美術館のような趣だ(^^♪
駅の改札を出て右に下りれば。
「雲のある風景」:村中保彦。
ちなみに喫煙所はこの作品の向こうです。
「異石風景」:佐藤尚宏。
左に下りれば。
「空の椅子 CHAIR OF SKY」:今村巌。
ロータリーには2作品。
「風」:永廣隆次。
工業製品であるところの配管用継手90度エルボを使用した大きな作品。
「COSMIC IN HADANO-contour 切り取られた地層」:楠田信吾。
噴水彫刻なのであるが今は水が止まっている。
そうして。
歩き疲れて駅に帰ってきた夕暮れ。
「重力の無い風景」:斎藤史門。
鉄は錆びて朽ち果ててやがて土と同化する。
鉄という重量感ある素材を軽やかに刹那に切り取った鉄の人・斎藤史門氏があちらに逝ってしまって何年になるのかな?
溜まった澱みはダクトを抜けてどこかへいったかな?とか思いながら電車に乗るのである。