第8回横浜トリエンナーレ。
今回のテーマは「野草:いま、ここで生きてる」。
環境破壊や戦争や経済格差や不寛容などの多くの問題を抱えながら、野草のようにもろく無防備でありながら、しかしこうした状況をたくましく生き抜こうとするひとりひとりに目をむける。
会期は3月15日~6月9日。
会場は、横浜美術館をメイン会場として、旧第一銀行横浜支店、BankART KAIKO、クイーンズスクエア横浜、元町・中華街駅連絡通路。
みなとみらい線馬車道駅からBankART KAIKOへ。
第8回横浜トリエンナーレには、「アートもりもり!」というアートプログラムが同時開催されている。
馬車道駅コンコースには、石内都の「絹の夢-silk threaded memories」。
横浜は今はおしゃれな観光スポットなイメージしかないけど、かつては生糸の輸出で日本国を背負った港だったのだった。
BankART KAIKO。
クレモン・コジトール(1983~)。フランス生まれ。パリで活動。
都会を離れシベリア東部に住む一家の物語。
自然の中で生きる厳しさは覚悟の上だけど、どこに行っても逃れられない人間関係のわずらわしさ。
ピェ・ピョ・タット・ニョ(1998~)。ミャンマー生まれ。ヤンゴンで活動。
ミャンマーでは最高級天然ルビーが産出する。
そのルビーの色は血に例えられる。
貧富。虚無と萌芽。絶望と希望。
パーピーズ・パーピーズ(1989~)。アメリカ生まれ。
幼い頃に脳腫瘍の手術をうけ、母親が医療従事者だったこともあって、消毒液は身近なものだったという。
疫病下での消毒液。
そして作品解説はペッパーがするのだった。
丹羽良徳(1982~)。日本生まれ。
自分の所有物を街で購入する。
当たり前じゃないか。
と思いつつも、なにか心にさざ波が立つ。