第8回横浜トリエンナーレ。
今回のテーマは「野草:いま、ここで生きてる」。
環境破壊や戦争や経済格差や不寛容などの多くの問題を抱えながら、野草のようにもろく無防備でありながら、しかしこうした状況をたくましく生き抜こうとするひとりひとりに目をむける。
会期は3月15日~6月9日。
会場は、横浜美術館をメイン会場として、旧第一銀行横浜支店、BankART KAIKO、クイーンズスクエア横浜、元町・中華街駅連絡通路。
旧第一銀行横浜支店。
「革命の先にある世界」。
「SIDE CORE」。
栄本町線を巨人が交通整理するイメージ。
ハンカチーフ(ナンシー・リウ、マイケル・ルン、ジョン・ユー)。
2015年に結成された香港のグループ。香港の布市場の移転反対運動から始まったという。
失われつつある香港のコミュニティの記憶や表現の自由を小さな布や紙に定着させてひそやかに流通させる。
リャオ・シェンジェン(1993~)&ホァン・イージェン(1992~)。台湾生まれ。国立台北芸術大学卒業。
2014年3月におきた中国とのサービス貿易協定撤回を求める学生たちによって台湾の立法院が占拠された「ひまわり学生運動」。
この運動は多くの市民の支持を集め協定撤回を勝ち取った。
松本哉(1974~)。
松本は法政大学の頃に「法政の貧乏くささを守る会」を立ち上げ、2005年には高円寺で山下陽光や二本信らとともに「素人の乱」活動を開始した。
山下陽光(1977~)は、リメイク古着ブランド「途中でやめる」を主宰する。高円寺で古着屋を経営しながら「素人の乱」に参加。持続可能なファッションを追求する。
そして山下はgooブログ・場所っぷにて遺書という記事を最後にブログの更新をしていないのであった。
山形童子は韓国生まれの活動家。
エナジー・ウェイビング・コレクティブは、2020年に結成された中国のグループ。コロナ禍の厳しい統制下を、カンフーの練習をするふりして乗り切ってきた。
2019年に結成されたインターアジア木版画マッピンググループ。
2004年に結成されたマレーシアのロストジェンズ・コンテンポラリー・アート・スペースは、戦争やゴム栽培の過去の魚拓をとり続ける。
3階の展示室へあがれば、フィリピンのカルロマー・アークエンジェル・ダオアナ(1979~)の物語が静かに紡がれる。
そしてその奥では、オランダのブックフェルカーダの物語が展開するのであった。
革命の先にある世界。。。