今日は道場へ。
雨は激しく降るわけじゃないけど、結局ずっと降り続いてる。
へろへろと帰宅。
さて。
今宵は仙太郎さんの河内熟子。
河内晩柑の果汁を糸寒天と甜菜糖と吉野葛でかためてある。
お茶は岩茶にした。
祝老師作の肉桂。
仙太郎さんの河内熟子はやや甘みが強めだけど、ビタミンと水分たっぷり感がいい。
岩茶の中でも肉桂はひときわ香りが良い。
ふう。年寄りの冷や水をしてしまった身体が心地良くほぐれていく。
仙太郎さんのしおりに、菓子のルーツは柑橘類とあった。
不老長寿の薬を求める垂仁天皇の命を受けて天竺に渡ったのが田道間守。
持ち帰ったのは非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)、橘だったそうな。
しかしその時すでに垂仁天皇は亡くなっておられて、田道間守は悲しみのあまりに墓前に橘を植えて絶食して命を絶ったそうな。
よほどに帝の寵愛深い家臣だったのか。それとも何かがプツリと切れたのか。
田道間守は京都の吉田山に菓祖神として祀られている。