歩行者天国の銀座を四丁目から一丁目へと向かう。




一丁目の信号機を曲がって曲がれば銀座奥野ビル。



銀座奥野ビルは昭和7年に建てられた銀座に残る貴重な近代建築。
高級アパートとして建てられたけど今はギャラリーやアトリエや事務所が入る。

306号室へ。







306号室は建築当時は美容室だった。須田美容室。須田芳子さんはここで美容室を開き、美容室廃業後も生涯をここで過ごした。
この部屋は当時のまま残る唯一の部屋で、銀座奥野ビル306号プロジェクトは、経年劣化をあるがままに受け入れてなおかつ様々な活動に使用していこうという試み。
11月14日~18日まで押田美保の陶展「都会の卵Ⅱ」。

部屋いっぱいに陶の空き瓶や空き缶や段ボールや卵がころがる。

同じ作品はひとつもない。
ひとつひとつ型をとり焼かれている。





何気にすごい!
そしたら押田女史が、持って行ってくださいな!大きな卵は雰囲気が変わるから差し上げられないけど。とおっしゃる。
る?!??
おいくらですか?と問えば、え?買ってくださるんですか?そんなこと言われたの初めて。そのお気持ちだけで嬉しい!!!とおっしゃる。
る?!??
どうも、己の作品の精進が足りないと自己評価されているらしい。
結局はもらってしまった。
このお方はいったいなんて謎なんだ!!!

せめて千円札一枚と思ったら、だったらあそこに。
見覚えのある募金箱。
この間のお気持ちの散髪代もここに入れた。
ここを使う人たちはいったい?
謎。

ま。
丁寧に包んでもらった作品を持って帰路。
いただいた作品。

釉薬をかけてないから液体は入れられない。
とりあえずはドライフラワーでも入れてみようか?

ったく銀座ってところは。。。
