東京国立近代美術館へ。
「ハニワと土偶の近代」開催中。
会期は10月1日~12月22日。
え~と・・・
東京国立博物館でも10月16日~12月8日の日程で、『挂甲の武人 国宝指定50周年記念特別展「はにわ」』が開催される。
国立同士で打ち合わせの上の展覧会なのか、それとも偶然なのか、不思議に思いながら鑑賞へと向かったわけであるが。
トーハクの方はこれからだからわからないけど、どうもどうやら切り口が違うようだ。
美術を中心に、文化史の舞台に躍り出た「出土モチーフ」の系譜を、明治時代から現代にかけて追いかけつつ、ハニワや土器、土偶に向けられた視線の変遷を探るという。
なるほどに考古学資料としての埴輪の展示も土偶の展示もない。
埴輪や土偶からいわばインスパイアされスピンオフした作品の数々とでもいうのだろうか。
考古学的視点から眺めたことしかなかった埴輪や土偶など出土品が、実は、美術、工芸、建築、写真、映画、演劇、文学、伝統芸能、思想、テレビ番組などの幅広い領域で文化現象をおこしてきたということに、正直驚いていた。
なぜ古代の人たちが土偶を作ったのか?なぜ埴輪を作ったのか?
遺構や出土品から推測するしかない。
どんな言葉をしゃべっていたのかもわからない文字も残されていない時代。
でも、もしかしたら、こういう作品の数々が紡ぐ物語が当たらずとも遠からずだったりなんかして。
こういう視点は両輪かも。