気の広場

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地震・雷・火事・おやじ ・・・ 11.悲劇

2011-03-06 09:30:48 | Weblog
私のまわりにも悪い人間はいろいろいます。


なかでも ある会社の経営者は その典型的な人です。

彼は ヤクザの出身ですが

  会社をにぎると公金を流用し

  ・・・ 自分の好きなことをやりはじめました。


いうことをきかない社員をあつめては罵り

  この世でおれが一番えらいのだと吹聴します。

そればかりか 金の力で人をしばりつけようとし

  怒声を発し 社員を金銭で買収したりします。


また 嘘が好きで自分の都合が悪くなると重役たちに責任を転嫁します。


そして 悪がばれないようにお金をあちこちにばらまきます。


彼を知る人はみな ・・・ 陰で罵ってます。

しかし 誰もとがめません。

「あれはギャングだから」 ・・・ と眺めています。



彼は 幼少のころ父を喪いました。

兄に育てられたのです。


父から懲悪の教育をうけてこなかったために

  彼は 自分の悪行に気づかないのです。


「子どもは親の財産を狙う悪魔だ」

  ・・・ これが彼の子ども観です。

「船が溺れそうになったら 妻子を殺してもおれはボートにのりうつる」

  ・・・ 彼の人生哲学です。


すべてが自己本位の考えです。



私は 子どものころに父に叱られ戒められなかった人間の悲劇を思うと

  ・・・ 彼が浮かんできます。





* 2010.11  東ブータンで





地震・雷・火事・おやじ ・・・ 10.父の雷鳴

2011-03-06 06:30:46 | Weblog
鉄は熱いうちにうてという。

子どもの小さな過ちをみのがすことは思いやりのない態度です。


幼少のころから父の怒りにふれ

  父は どういうときに怒るかはっきりと教えこませることが

  ・・・ 子どもの幸せです。


「悪いことをしたら大変だぞ」という子どもの心理的不安は

  父への恐怖を拡大します。

だから 万一悪いことをしたら

  どんなにか父に叱られるだろうという不安をもつ。

それが自らの悪にたいする警戒心となるのです。


天の戒めと同じです。



父は なにも子どもの人格すべてを否定しようとして怒るのではありません。

「其の悪を攻(せ)めて、人の悪を攻むるなし」 のわきまえのもとに

  ・・・ 雷鳴をひびかせるのです。





* 2010.11  東ブータンで





地震・雷・火事・おやじ ・・・ 9.「嘘」をしかる

2011-03-06 04:30:51 | Weblog
母の怒りは 子どもと一対一の関係で発生するものです。

そこには 世間という広がりをもった倫理が介在しません。


父は 子どもの内部に芽生える社会悪の根を断つために怒るのです。



寝小便やガラスを割ったぐらいのことで

  ・・・ 父のこわさを示す必要はありません。

しかし

もし子どもが「嘘」をついたり

  人をだますような行為をしたときには

  ・・・ 父は鞭をふるうべきです。

なぜなら 「嘘」は社会悪の根源だったからです。



ですから

母が怒って父が笑っているなどということは

  ほんらい ・・・ ありえないことなのです。


こわくない父は

社会の倫理にたいしても
 
  また 自己自身のモラルにたいしても鈍重な 良心なき人です


父は 悪を告発しないことに恥じなくてはなりません。

「人もって恥なかるべからず」 ・・・ です。





* 2010.11  東ブータンで





地震・雷・火事・おやじ ・・・ 8.父は懲悪の人

2011-03-06 03:32:28 | Weblog
父は 罪悪を憎む人です。

   悪を責めない自己を恥じる人です。

   子どもに 人間としての善・悪をたたきこむ人です。


母は うちたたかれた子をかばい 救う人です。



叱らずにすむような子供は この世に存在しません。


子どもは 悪への鋭い嗅覚の持主です。


ポルノ雑誌や非行を誘う本が飛ぶように売れるのは

  不良化する可能性を どの子どもも備えている証拠でしょう。



父が懲悪の人であるのは

よりよき社会をつくろうと願っているからであり

  自分の生きた社会の過ちを 子どもに犯させまいとするからです。





* 2010.11  東ブータンで





地震・雷・火事・おやじ ・・・ 7.ダメおやじ

2011-03-06 03:30:55 | Weblog
ちかごろのお父さんは子どもを叱りたがらない ということです。



「地震・雷・火事・おふくろ ・・・ なんだって」

  子どもが教えてくれました。

「お父さんみたいにおっかないおやじは まず少ない」

  と息子はいいます。



母が怒るが 父はニコニコしている。


母が叱ると 父が止めるのだそうです。


・・・ 許し難いことです。



そんな父親が多いから

  犯罪が激発し 悪がはびこるのでしょう。





* 2010.11  東ブータンで