気の広場

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死なずとも ・・・ 2.妻の骨灰を食べる夫

2011-03-07 03:42:24 | Weblog
こんな例もあります。


知人の僧侶から聞いた話ですが ・・・
 
50歳になる料亭の主人が 妻に先だたれ悲しみのあまり

  荼毘(だび)にふした骨灰を埋葬せず 家にもって帰り

  ・・・ 毎日 一匙ずつ食べていたということです。


想像しただけでも ぞうっとする不気味な話ではありませんか。



死者を弔う能力すら喪った父は ・・・

  もはや 人間として藻抜けのカラです。


こうした父親たちは

ふりかかった苦難 孤独 寂寥 生活の煩わしさといったものに

  ・・・ 耐え抜く力がなかったのでしょう。



妻が生きていてくれたら

もう少し我慢して家庭にふみとどまっていてくれたら

  という儚(はかな)い願望のみを追って ・・・

現実につきつけられた苦を受けとめる受難の能力が欠けていたのです。


これはもはや 父とはいえません。

父心喪失者です。





* 2010.11  東ブータンで





死なずとも ・・・ 1.子連れの無理心中

2011-03-07 03:40:31 | Weblog
36歳の父親が4歳の長男を絞殺し

  自分もガス自殺を計ったが 死に切れず自首した事件がありました。


調べによると この父親は

妻に家出され 一週間ほど帰ってくるのを待ったが 戻らないので

  ・・・ 前途を悲観して子連れの無理心中をしたということです。



このところ こうした父と子の心中がふえているような気がします。


悲惨な例としては

愛妻を亡くした板金工の父が 三人の子どもをかかえて苦労し

ノイローゼの果てに十三歳になる長男を絞殺したあと

  十歳 七歳の二人を刺殺し 自分も自殺した事件もありました。



板金工という専門技能をもち収入もありながら

  途方にくれて 無残な一家心中を決行するこの父の心理には

  ・・・ いったい何が欠けていたのでしょうか。





* 2010.11  東ブータンで






地震・雷・火事・おやじ ・・・ 12.「雷おやじ」たれ

2011-03-07 03:39:31 | Weblog
父は「雷おやじ」であることが ・・・ 子どもを救うのです。


幼な心に「こわい」という感情をうえつけられた人は

  ・・・ たえず自分を反省します。

善と悪の ・・・ ケジメがつきます。


悲劇の人間をつくらないためにも

  ・・・ 父は憤怒の人でなくてはなりません。



また 他人の悪を許し傍観する卑怯な人間にさせないためにも

  ・・・ どしどしと雷をおとしてゆくべきでしょうね。





* 2010.11  東ブータンで