まんじろう日記

まんじろう(ボストンテリア、2009年8月1日生まれ)とのんびり更新しています。

Hooked Rugの歴史 2

2010年03月04日 | 歴史
17世紀から18世紀にかけてのカーペット

17世紀のアメリカは生活必需品の調達を英国船による輸入に頼っていました。
しかし、ヨーロッパからの輸入品は非常に高価で入手するゆとりがありませんでした。
ですので身近な物は自分たちの手で作りださなければならなかった様です。

身近にあるものを利用して、アメリカ インディアンに習った草むしろの様な敷物や、Corn Hush Mat、使い古した衣服を利用してパッチワーク風にしたアップリケのベッドカバーや敷物を作りだしました。使い古しの衣料を紐のようにして渦巻き状に縫い合わせ、チューブマットの様な敷物も作りだしました。


[Corn Hush Mat]
 トウモロコシの皮を使って編み上げたマットで、当時アメリカの農家では手じかな材料のため、無数に作られた。
 トウモロコシの皮のほか、スゲ、ショウブ、アサ、ヘンプなど色々な自然の繊維を使ってマットが織られました。

フックドラッグもこうした背景の中から生まれてきた敷物のひとつです。
そのため、アメリカではフックドラッグが、日本に於ける綴織りの様に、トラディショナルなテキスタイルの一つとして、愛着を持たれております。

こうして17世紀から18世紀にかけHooked Rug(フックドラッグ)はHandicraftsとしてアメリカ女性の間で成長していきます。
フックドラグは手鈎のような道具を使い、穀物袋の空き袋に着古した衣料をさいた物を通してパイルの様にしてマットを作っていきました。これがフックドラッグの始まりです。


手鈎のような伝統的なフッキングガン


このようにして、マットを作っていました。

Hooked Rugはアメリカの家庭内で女性たちの手で作り続けれ、余り布を使いマットやベッドカバーなどをつくり、時代とともに綿糸を染色してマットや壁掛け(タピストリー)を作っていきます。
優雅で使いやすく、美しい手工芸品 Handicrafts としてアメリカの人々の心を捕えていきました。

次回は18世紀工業化の流れが新大陸にも影響を与えていきます。




”ウールについて”UPしました。

2010年03月03日 | 旅行
ホームページに”ウールについて”をUPしました。
ぜひ、参考にしてみてください。
http://www.kiriorimono.jp



というわけで、今回は昨年訪れた北海道の動物たちをご紹介します。
札幌の羊が丘公園の羊たちです。
ここには、羊とクラーク博士、石原裕次郎がいます。
日本ハム ファイターズのモニュメントも一見の価値ありです。



札幌郊外の”ノースサファリ”の子羊です。
ここは楽しい。何が楽しいかは行ってみればわかります。
ぜひ、足を運んでみてはいかがですか?

札幌に行かれた際にはずせないのが「円山公園動物園」。
意外と楽しいですよ。
白クマの双子も元気にしてました。


北海道は本当に自然の宝庫だと痛感します。
雨宿りしているふくろうがいたり



車を走らせていると、ひょっこりキタキツネが顔をだしてきたり
何度訪れてもいいところですね。



でも、キタキツネは車からお菓子をもらおうと出てくるようです。
決してエサを与えてはいけません。さわろうなんてことはもってのほか!
ルールはきちんと守っていきたいですね。

Hooked Rugの歴史 1

2010年03月02日 | 歴史
Hooked Rug(フックドラッグ)は敷物のほとんどが中近東やアジア、ヨーロッパで産声をあげたのに対して、アメリカ生まれの数少ない敷物の一つです。
アメリカ初期の生活史を語るとき、ホームワークとしてフックドラッグとアメリカ女性との関わりを避けて通ることができないほど深い関わりを持っています。



1620年頃、英国の清教徒がメイフラワー号で新大陸への移住を開始します。
移住者たちは伝統的なヨーロッパ風の小小屋を造り生活を始めます。
その粗末な家の床には、砂、乾燥した草、木の葉などを敷いて生活の第一歩をスタートさせたと言われています。

その頃のヨーロッパの庶民の家屋では床に木材を使う習慣がなく、家屋内の床は殆どが石灰を加えてよく引き延ばされたローム(砂、粘土、有機物質の混じった黄褐色の土)を使い、固めて磨き上げて、日本の漆喰の様にして生活をしていました。
エレガントな家の床は、いろいろな色を使用した化粧漆喰で作られていたようです。

こうしたヨーロッパの習慣を身につけている移住者たちも、生活に潤いをもとめ、また寒気を避ける為に、暖かい織物や敷物が必要となってきます。
そこで原住民のアメリカ インディアンにストロー、樹皮、獣毛などを使ったマットや織物の製法をおそわり使用するようになっていきます。

まだまだ、カーペットの話は出てきませんが今回はここまで!
次回をお楽しみに