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零式艦上戦闘機(5) 捩じり下げ
三菱重工が設計した12試艦戦は、昭和15年7月に海軍に正式採用され、昭和15年がちょうど皇紀2600年であったので、下二桁の「00」から、「零式艦上戦闘機(11型)」と名付けられた。
12試艦戦は見た目の大きさに比べ、機体重量が軽く、翼端が細く整えられていたので、着陸時などは翼端失速を起こし非常に不安定だった。
その不安定さを解消するために採用された技術が、96式艦戦で考案した翼端の「捩じり下げ(ねじりさげ)」だ。
翼の付け根から翼端にかけて、翼をわずかに2度50分捩じり下げるという、見た目にはほとんどわからない、ごくわずかな変化でシッカリと機体を安定させることに成功したのだった。
この捩じり下げのおかげで、航空母艦にも安定かつ安全に着艦できるようになり、さらに母艦のリフト(エレベーター)のサイズに合わせて、12mある低翼単葉の主翼の両側を50cmづつ折まげて母艦の格納庫に収容することができるようになったタイプが、21型になったのでありました。
零式艦上戦闘機(6) 零戦の初戦果 2013-09-13 につづく~
前の記事 零式艦上戦闘機(4) 52型丙 2013-08-31
零戦52型の雄姿フォトアルバムをご覧あれ!!
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零式艦上戦闘機リンク集 2013-09-14
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必要に迫られたからこその、進化の跡がみられ、開発設計・作成者の苦労がしのばれます。
おはようございます。
本当に同感です。
戦争は好きじゃないけど、技術の進歩は多かれ少なかれ、軍事技術の進歩とは無関係じゃありませんものね。
特に現代の、インターネットや携帯電話などは、完全に民間に取り込まれていますし。。。
でも、子供のころから零戦にはひかれるんですよねぇ~