月乃和熊(ツキノワグマ)のささやき

歴史好きオヤジが細々と大震災、水害、雪害の復興花火や図書館の蔵書の支援を続けていまふ。

零式艦上戦闘機(67) 日本陸軍機vsスピットファイア

2014-11-15 12:00:00 | 航空機・船舶(軍艦・機)
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零式艦上戦闘機(67) 日本陸軍機vsスピットファイア  

オーストラリアのダーウィンを攻撃したのは、海軍だけではなかった。
日本陸軍機もスピットファイアと対戦していたのだ。

陸軍の第7飛行師団は隷下の59戦隊一式戦闘機『隼』と、百式重爆撃機『呑龍』をもって一度だけダーウィンを攻撃した。

隼は胴体内に燃料タンクを増設し、増槽を2個翼下にぶら下げ、気化器の混合気も調整し、満を持してチモール島のラウテンに進出した。

昭和18年6月20日
隼22機は呑龍18機とともに進撃。
他に九九式双軽爆撃機9機が、百式司令部偵察機2機とともに進撃した。

ダーウィン手前のバーサス島付近で、隼は一斉に増槽を切り離しにかかったところ、桑田中尉機がなぜか反転。
いまさら追いかけることもできず、そのまま攻撃態勢に入った。

日本軍の動きをレーダーで捕捉していたオーストラリア軍は、スピットファイア46機を舞い上げ、太陽を背にした優位な位置で邀撃体制を整えた。
このころには足の短いスピットファイアも増槽を付けて、滞空時間を稼ぐことができるようになった。

バーサス島の上空に日本軍の編隊を認めたスピットファイアー隊は、一斉に増槽を切り離して百式重爆撃機『呑龍』に襲いかかる。

上空からスピットファイア2機が、百式重爆撃機『呑龍』に一撃を加え撃墜。
だが、スピットファイアが優位な体制からの一撃離脱戦法をとったのは、この一回だけであとは格闘戦に終始した。

スピットファイアの損害は2機。
日本軍の損害は、被撃墜百式重爆撃機『呑龍』1機、不時着百式重爆撃機『呑龍』1機、九九式双軽爆撃機2機
行方不明一式戦闘機『隼』1機

隼は零戦のような20mm機銃ももたず、爆撃機を護りながら2倍以上の敵機を相手に格闘戦で翻弄したが、
スピットファイアが一撃離脱戦法を効果的に使っていたら、容易ならざる敵だったに違いなかったのであります。


関連 零式艦上戦闘機(65) 零戦 vs スピットファイア(2) 2014-11-01
関連 零式艦上戦闘機(64) 零戦 vs スピットファイア(1) 2014-10-25
関連 零式艦上戦闘機(63) イギリスの名機スピットファイア 2014-10-18

零式艦上戦闘機(68) 自動消火装置 2014-11-22 につづく~
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零式艦上戦闘機リンク集 2013-09-14
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3 コメント

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出てきましたねー♪ (MOTOMMZ)
2014-11-16 07:55:55
月乃和熊さんおはようございます
一式戦闘機隼の生産工場発祥の地群馬県としては嬉しいですよ
ゼロ戦も好きですが何時か隼もと思って居ましたが記事が出てホッとしています(笑)
第二次世界大戦の時の戦闘機と言えばゼロ戦ばかり出てきますので

群馬県人としては隼も少し思い出して欲しいなと常々思って居ました(笑)
ゼロ戦から比べるとやはり戦績が今一なのはぬぐえませんね
今日もありがとうございました
返信する
なんとおっしゃる! (月乃和熊(ツキノワグマ))
2014-11-16 11:12:43
中島は、隼の設計生産を受け持ちましたが、
その数5500機。
しかも零戦もライセンス生産して、本家の三菱よりもはるかにおおい6000機も生産してます。

なによりも、エンジンはどちらも”栄”。
陸軍と海軍では名称がちがうだけで、
このエンジンがなかったら、零戦も成り立たなかったのですから!
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ダメ隼 (あさひ)
2019-05-26 17:26:25
よく隼が零戦より優れているとのコメントが最近多いが、実際には、武装も防弾装置もイー16のコピーで7.7㎜防御で、実際には相手は13㎜で役立たず。初期型では、空中分解、銃筒内破裂で多数のパイロットが死んだ。3型になって安定したが、零戦でさえ武装強化が求められたのに、強化不可。熟練パイロットならその機動性で何とか出来たが、未熟練パイロットでは、文字通りただのカモ、この点は零戦も同じだが。個人的には、どこを取っても隼は評価に値しない戦闘機であると思う。
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