月乃和熊(ツキノワグマ)のささやき

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零式艦上戦闘機(34) アクタン・ゼロ

2014-03-29 12:00:00 | 航空機・船舶(軍艦・機)
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零式艦上戦闘機 (34)アクタン・ゼロ

昭和17年(1942)6月5日、ミッドウェー作戦を成功させるために、前日から始まったアリューシャン列島での陽動作戦で、空母『龍驤』、『隼鷹』を擁する第二機動部隊は、零戦9機、九九艦爆11機、九七艦攻6機をもって、ダッチハーバーを攻撃した。

その攻撃で、古賀忠義一飛曹(19歳)の乗機がガソリンタンクに被弾し空母に帰れそうもないので、ダッチハーバー東方のアクタン島に不時着を試みるが、平坦な草原と思われていた飛行機の接地地点は、実は湿地帯だったため、古賀機は接地直後に脚を取られて逆立ちして裏返しになってしまった。

古賀一飛曹は頭を激しく打ち付けて死亡したものの、湿地帯であったため零戦は、意外にも小破だった。

その零戦を、アメリカ軍が回収。
ついに原型を保った待望の零戦(21型)をアメリカ軍に入手されてしまった!
この零戦を『アクタン・ゼロ』と呼んだ。

アメリカ軍はまず、零戦がきわめて軽量であることに驚愕した!
それもそのはず零戦は、三菱の堀越技師と曽根技師の徹底した集積管理によって、自重1670kg、弾薬や燃料を満載した全備重量でも2300kg余りだった。

種類によっても異なるが、現代のワンボックスカーの重量がおよそ2000kgであることを思えば、全幅12m、全長9.05mの零戦重量が、いかに驚異的な軽さであったかがわかるだろう。

ちなみに、アメリカ軍のF4Fワイルドキャットの自重は、2600kg余りで、全備重量は3600kg余り。
零戦21型は、フル装備でもF4Fよりもずっと軽かったのだ。

しかも、わずか1000馬力程度のエンジンで、現存するアメリカ軍のどの戦闘機よりも、きわめて優れた性能を有していることにアメリカ軍は目を見張った。

しかし零戦は、補助翼が重すぎるために横転が遅く、機体強度や急降下の性能に弱点があること、それに防弾装備がまったく施されていないことを見逃さなかった。

零式艦上戦闘機(35)アクタン・ゼロ(2) 2014-04-05 につづく~
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零戦52型の雄姿フォトアルバムをご覧あれ!!


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