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長門裕之はヨレヨレの雑巾!?

2024-02-02 12:58:36 | 霊言


長門裕之・南田洋子様ご夫妻のお話
※長門裕之様(2011年5月21日他界)は、こちらにお出でいただいた時にはまだ亡くなったことを十分理解されていないようでした。(初出時)(初出:2014年8月16日)

長門裕之・南田洋子様ご夫妻のお話 | The GODチャンネル (the-god.jp)

https://the-god.jp/b20140816/

長門裕之様【2011年5月21日他界】・南田洋子様【2009年10月21日他界】からのお言葉

長門裕之様 私はねえ、若い頃は勢いがよかった。
まあ、弟(津川雅彦)ともね、いいコンビで、無茶をしたなあ。ん。
弟はよく女性にモテた。まあ、その陰で私は少々、ううん、地味だったが、それでもまあ、ある程度女性にもモテた。楽しかったよ。
だけどね、妻はいい女性だった、最高の女性だった。

だが、これが元気なうちは、放ったらかしとった。
仲のいい夫婦だったから、世間の人はね、いいように見てくれただろうと思うけれども、結構自由奔放にやらしてもらった。
それをじっとね、文句も言わずに、ついてきてくれたよ。
たいがい、やりたい放題させてもらった。

その時は、もう妻の存在なんて忘れて、もう自由に、風来坊みたいにね、飛び出していくもんだよ、男は。
それでいいと思っていたし「自分が自分の甲斐性でやるんだ、何が悪い」というくらいの気持ちでいた。
妻は、黙ってついてこい、そう思ってた。
へえ、本当に笑っちゃうねえ。
それだけ強気で、やりたい放題やってきた私だったけどねえ。
あの妻が、ふう、死ぬなんて思ってなかった。

内山弘一 最後は介護をされましたよね。

長門裕之様 そうだよ、あんなにも洋子のことを愛していたなんて、自分でも初めて知った、驚いた。
いやあ、愛してはいたよ。
それはわかっていた。
だけどあんなに、私には必要な、大切な存在で、かわいくて、愛してる人だったんだということをね、あんなふうになるまで気が付かなかったということが、情けなかった。
もう、男なんてボロボロだよなぁ。

それから、考え方というのは一変した。
自由奔放に、やりたいようにやって、まあやり尽くしたと思った。
だけど、大切なことを何にもしなかった。
もっと時間が欲しかった。
もっといっぱいやりたいことが残っていたんだ。
もっと本当はやらなくちゃならないことがあったのに、時間はあったのに何をしていたんだって。
目の前に大切な人がいたのに、そのことに気付かず。

もう、その時になってから、時間が足りないといくら思っても、戻ってきやしない。
一体何に時間を費やしていたんだ、俺は。
何度思ったかしれない。
本当に大切なこと、本当に大切なもの、本当に大切な人。
それを、あんな最後の最後で知るなんてね。
人生なんて、神様のいたずらだよねえ。
初めからちゃんとそのことがわかってたら、もっと時間の使い方が違ったんだ。

はあ、その悲しみに暮れて、自分もまるで抜け殻のようになって、何のためにこの年老いた肉体が未だに生きているんだという意味がわからない。
そんな時間を過ごして、苦しいばかりじゃないか。
思い出して、洋子のことを思い出して、はあ、苦しいばっかりの毎日だよ。

自分がこんなに弱くて、自分がこんなに情けなくて、こんなにも……、洋子のことを愛おしく思っているなんて。
この年で、その心の艶は消えない。
若い時に出会ったままの、心の艶をまだ持っていた、愛してる。

だから近頃思うよ。
人間は本当に肉体じゃないんだなと思う。
このなんかハゲ頭の、この物体、この顔、この身体。
こんなものは年老いて、なくなってしまえば何も残らないんだ。
だけど、愛してるという思いは消えない。
これは絶対に消えることはない、そう思った。
たとえ、この肉体がなくなっても、その想いだけは残る。

今は、もう何もできなくなってしまった私だけれど。
この愛してるという思い。
大切な人だったという思い、その思いと、本気で向き合っている。
いや、その思いを噛み締めている、抱きしめている。
こんな時間に変わったんだ。

むかーし、むかし、酒を飲んで、浴びるほど酒を飲んで面白おかしく遊び回っていた頃の自分が、いかに、薄っぺらだったかよおくわかる。
いかに何の意味のある時間も過ごしていなかったかということが、よくわかる。
まあ、そんな長い長い意味のない時間を過ごしたことで、今ここにキューッと濃く詰まった時間を感じることができるのかもしれない。

たったこの一点だけに気付くために、何十年も生きてきたのかもしれない。
喜びも悲しみも乗り越えて。

おそらく、世の多くの人々は、みんな同じことになるんじゃないかと思う。
何か、一言でも、人の役に立てる言葉を出せれば、私の生きてきた一生の意味が、少し、ほんの少し、意味があるんじゃないかと思う。
ありがとうございます。

内山弘一 ありがとうございます。そうですね。
ほとんどの方が人生の本当の意味、本当の時間というものがわからず、多くの時間を費やされていることだと思います。
いろんな意味で経験を積むということはとても大事なことではありますが、本来の目的を知って経験を積むのと、手探りのままに生きるのとでは、人生において大きな違いが出てくることだと思います。

今日は、あなた様の大変貴重な体験をお話しくださり、誠にありがとうございました。
あなた様のこのお言葉が、一人でも多くの方に伝わり、一人でも多くの方に、何らかの人生の糧になる事ができればと心から祈念いたします。

それから、えーっと、奥様の名前は……。

長門裕之様 南田洋子。

内山弘一 はい、南田洋子様でした。

長門裕之様 本当に素敵な人でした。

内山弘一 えっと、どういたしましょうか、奥様に会われますか? 南田洋子様に。

長門裕之様 え! 会えるの?

内山弘一 ええ、会えますよ。どうします?

長門裕之様 ああ、会いたい!

内山弘一 それではお呼びいたしますので、少し横にずれていただけますか。
はい、それでは、南田洋子様をお呼びいたします。

南田洋子様 ありがとうございます。
うふふ。本当に、この人はもう、私がいないとダメなんですよ。
あなた、ふふ。
もう何しているの、ふふ。
その何か、ヨレヨレの雑巾みたいになって、ふふ。
お願いだから、元気を出してちょうだい。
私は、いつもあなたの傍にいますよ。
あなたの姿が見えてるわ。
もう少し、男らしくして。 
ほら、しっかりしてくださいな。
うん、もう!
その濡れ落ち葉みたいな、その、ふふ、頭、なんとかしなさいよ。
本当に困ったものねえ。

そんなに大切な私だっていうことに、今気付いてくださってありがとうございます。
もう少し早ければ、もっとうれしかったわ。
まあ、あなた、私のことをとっても大切にしてくれたので、それはもう十分伝わってますよ。
本当に大切にしてくれました。
いろんな所にも二人で行ったし。
私達は、芸能界のおしどり夫婦だったじゃないですか。
そうでしょ。
あなたは、本当に私のことを心の底から愛してくれていました。
私もそうです。

そんなにクヨクヨしなくとも、十分に伝わっていますよ。
それよりも、あなたが元気にしてくれてる方が、私はもっと嬉しい。
そんな泣き濡れて暮らしてほしくないの。
またこの次の人生でも、夫婦になりましょう。
私ね、楽しみにしてるのよ。
この次の人生の時に、いつどこでどんなふうにしてあなたと出会うかなって。
それを考えたらワクワクするのよ。

もうしばらく、そちらでがんばってくださいな。
それが終わったら、また次の人生があるわ。
その時のことを、とても楽しみにして待ってるから。必ず待ってるから。

お願いだから、あなたらしくない、そのような女々しい姿でいないで、お願いします。

長門裕之様 洋子、よかった、洋子。
声が聞こえてよかった、そんなふうに思ってくれてるんだね。

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