成仏できないご先祖は、結局、反省さえすれば天国に還れるようですけどね~・・・
いつも家族のほうを見ていますので、生きている子孫のほうが実践してみせるんだそうですよ。
人の悪口を言う人たちのなかでも、極端に指導力のある人。言論人や思想家、先生、教祖など、大きな力を持って人々に影響を与えているような人、思想的に、あるいは宗教的に人々を間違わせ、狂わせた人々が行く地獄
無間地獄(むけん・じごく)(孤独地獄、無意識界)
阿修羅地獄では止まらず、もっと下に行きます。地下一階ではなく、地下二階、地下三階と、もっと深いところに行くのです。そこは、「無間地獄」と言われる、非常に深い地獄です。独りきりになって、他の人と全然会わないようなところに隔離されるのです。
霊の世界は、殺人などの肉体的な間違いや物質関係での間違いよりも、「人の心を狂わせる」という罪を最大の罪としています。なぜなら、こういう人は、あまりに危険すぎるからです。
人々を扇動し始めるようになると、周りへの悪影響が大きいので、そういう人は、もっと深い地獄にストーンと堕ちていくのです。それだけ魂の比重が重いとも言えます。
さらに、主として無間地獄を中心に発生した、魔界というものがあります。これは、地獄の魔王たち、サタンたちが住んでいる世界です。地獄霊のなかで親分格の霊たちであり、地上で言えば、やくざの親分のような存在です。
会社と家を行き来するだけの生活を生涯送り続け、管理社会や家庭内外の人間関係にも疲れ果ててしまった。そんなサラリーマンが「孤独」を抱えたまま人生を終えてしまって行く地獄、「独りっきりにしてほしい」と心から願っている 「職場では、面従腹背のイエスマン。残業や、度重なる出張、単身赴任などで、家庭は、まるで氷のようで、妻や子とも口もきかない」という長年の生活に疲れ果て、「嫌な上役や部下から逃れたい」「誰とも口をききたくない」「誰もいない暗闇でじっとしていたい」という気持ちでいっぱいの人々の行く地獄
土中地獄(どちゅう・じごく)
現代のサラリーマンが多く、ネクタイ姿で白いワイシャツを着た人が真っ暗な穴蔵(あなぐら)で悶(もだ)え苦しんでいます。
土のなかの真っ暗闇のなかに閉じ込められたまま、息も絶え絶えで窒息しかかった人が苦しんでいる地獄です。
モグラと同じように一人ひとりが自分の穴を持っており、互いの姿を見ることができません。目の前の、わずか1メートルぐらいの空間のなかで、息をしたり、手で土を掘ったりしていますが、穴が狭いため、向きを変えることもできず、足も膝を突いたままです。
自分の心が、本当は自由自在であることに気づき、独りで悩んでいることのばかばかしさに気づくまで、ここを出ることはありません。
生きていたときに、愛もなく他人を蹴落としてきたエゴイストたち、大会社の重役風の人や、学者風のインテリ顔をした人たちなど、受験戦争や出世競争で他人を情け容赦なく蹴落としてきた人たちの行く地獄
すり鉢地獄(すりばち・じごく)
直径100メートルはあろうかという阿蘇山の火口のような、大きなすり鉢状の穴がある地獄です。
すり鉢の底では熱湯が煮えたぎっており、ときおり、硫黄臭い煙が中央から立ち昇ってきます。溶岩がふつふつと湧いているようにも見えます。
すり鉢地獄では、何千人もの人が、まるで蟻のように群れを成して、この巨大なすり鉢から逃げ出そうとして崖をよじ登っているのですが、「われ先に」と思っている人ばかりで、自分の上をよじ登っている人の足首を握っては、引きずり下ろしています。
永遠にそれを繰り返しているので、いつまでたっても、一人もそこから抜け出すことができず、岩肌を石と共に、ごろごろと転落していきます。崖の傾斜そのものは、それほど急でもなく、みなで助け合えば、次々とこのすり鉢から逃れることができるのに、その「助け合う」ということが、何十年、何百年たっても分からないのです。
人々に与えることを忘れて、「あれが欲しい」「これを手に入れたい」と、山のような欲望に振り回されて、求めることばかり考えて人生を送ってきた人々、物欲が強く、常に不足と不満ばかりを心に思って生きてきた人々の行く地獄
焦熱地獄、炎熱地獄(しょうねつ・じごく、えんねつ・じごく)
読んで字のごとく、この地獄では、大変な高熱で人々の肉体(と思われているもの)が焼けただれています。
火山の火口のようなところから硫黄の熱風が吹き上げ、とにかく熱くて熱くて、じりじりと焼き殺されるような地獄です。
さらにすごい「大焦熱地獄」もあります。ゆらゆらと陽炎(かげろう)の立ち昇る砂漠を、腰に布一枚を巻いただけで、やせて骨ばかりのようになった男女が、水を求めてさまよっています。
この地獄を特色づけているものは、「渇望」という言葉です。
「心のなかは外からは見えないから、どのような思いを持っていてもかまわない」と思って生きていた人々。肉体を持っていたとき、その心が透き通しで、何もかも見通されてしまったならば、恥ずかしくて、とても人前には出られないような生き方をしていた人たちの行く地獄
畜生道(ちくしょう・どう)(畜生地獄)
ここにいる人たちは、もはや人間の姿をしていません。顔だけは人間で、体は、馬であったり、牛であったり、鳥であったり、蛇であったり、豚であったりと、さまざまです。
それぞれ自分の心性に合った動物の姿をしています。なかには、空を飛ぶコウモリのようになって、洞穴に逆さにぶら下がっている人もいます。猜疑心の強い人は蛇のような姿、欲望を抑えきれない人は犬のような姿、人を騙しつづけてきた人は狐のような姿になって、畜生地獄をつくっているのです。
そして、彼らの大部分は、何百年もこの地獄にいるうちに、自分をその動物そのものだと思い込んでしまいます。これが、実は、「動物霊の憑依」と言われている事実の真相なのです。
自分を蛇だと思い込んでいる地獄霊、自分を狐だと思い込んでいる地獄霊が、生きている人間に憑依しては、人間を苦しめているのです。霊能者が「現象」を行うときに、蛇のように身をくねらせる霊や、狐のまねをする霊が人間の言葉でしゃべったりするのは、それが、ほとんど、畜生地獄に堕ちた人間霊だからです。
「殺生」のほかに、もう一つ「盗み」も加わった人が行く地獄。「与えられていないものを取った」ということ。
黒縄地獄(こくじょう・じごく)
深いところにある地獄に、「黒縄地獄」というところがあります。
ここでは、焼けた鉄板のようなところに寝かされて、焼けた鉄のような黒い縄で印をつけられるのです。四方に刻みをつけられて、そしてそのとおりに、焼けるなかで体を切られていくのです。
黒い縄を使うのが昔からの伝統的なやり方だったのですが、最近は近代的になってきていて、外科医の病院の手術台のようなものが、かなり出てきはじめています。そして、天井からもまた熱い鉄のロープのようなものがぶら下がっていて、熱風が吹くたびに体のいろいろなところに焼きつける、そのような地獄です。
「五逆の罪」を犯した人の行く地獄
一、父殺し。 二、母殺し。 三、阿羅漢以上の資格を持ったお坊さん、キリスト教的にはシスターや神父など、仏神に近いところをめざして修行している僧侶を殺すこと。 四、仏陀を傷つけること。 五、仏陀のつくった教団を混乱に陥れること(これを犯した場合を「和合僧破壊の罪」と言います)。この五つの罪のどれかを犯した者や、過去、宗教を迫害してめちゃめちゃにしたような人たちの行く地獄
大阿鼻叫喚地獄
修行者でありながら盗みをしたり、修行者でありながら強盗や強姦のようなことをしたり、修行者でありながら、自分が悟っていないのに悟ったと称して人びとを惑わしたような人の行く地獄
阿鼻叫喚地獄
阿鼻叫喚地獄、大阿鼻共感地獄(あびきょうかん・じごく)
さらに深いところにある地獄として、「阿鼻叫喚地獄」があります。阿鼻叫喚、つまり泣き叫ぶような非常に苦しい地獄です。
この阿鼻叫喚にも程度があって、「阿鼻叫喚地獄」と「大阿鼻叫喚地獄」というところがあります。
非常に深い罪を犯した者が、大阿鼻叫喚地獄というところに入ります。ここに入った人は千年以上は絶対に出てこられません。
そこでは、ありとあらゆる地獄の苦しみがあります。そこに入った人というのは、生皮を剥がされ、その後、焼けた土の上に寝かされて、燃えるような、銅や鉄を熔かしたようなものを体の上にかけられているのです。
その後、金鋏(かなばさみ)のようなもので口を開けられ、そのなかに、またドロドロに熔けた銅のようなものを流し込まれ、それが肛門のほうから出てくるという、こんな恐ろしい苦しみを味わっている人もいます。