今年はやる気が続けばいろいろと書いていこうかなと思っております。
開業して16年経過し、ずっと変わらないところと、時間とともに変化してきたところとあります。
結果的にですが、これまでずっと変わらないところに当院なりの信念が存在するように思います。
開業して16年経過し、ずっと変わらないところと、時間とともに変化してきたところとあります。
結果的にですが、これまでずっと変わらないところに当院なりの信念が存在するように思います。
この仕事を目指した原点となる出来事があります。
私が小学5年生のときの話です。
当時お世話になっていた動物病院に、我が家の猫が入院していました。
入院前からかなり具合が悪いことはわかっていましたが、入院後もどんどん容態は悪化しました。約40年前の話なので正確ではないかもしれませんが、全身にぼこぼこと腫瘍ができていたので今思えばリンパ腫か何かだったのかもしれません。
当時お世話になっていた動物病院に、我が家の猫が入院していました。
入院前からかなり具合が悪いことはわかっていましたが、入院後もどんどん容態は悪化しました。約40年前の話なので正確ではないかもしれませんが、全身にぼこぼこと腫瘍ができていたので今思えばリンパ腫か何かだったのかもしれません。
ある日母親と面会に行き、もう意識が混濁した状況で、先生と母親が話した後、母が私に
「どうするで?あんた決めや。」
と、治療を断念して連れて帰るかどうかの決断を聞いてきました。
まだ小学生でしたので、入院すれば回復するものだと思っていたので、呼吸はしているものの意識が無い状態を見て、当時の私には重すぎる決断をしました。
連れて帰りました。その後すぐに亡くなりました。
当時は当時なりの時代背景がありました。
「どうするで?あんた決めや。」
と、治療を断念して連れて帰るかどうかの決断を聞いてきました。
まだ小学生でしたので、入院すれば回復するものだと思っていたので、呼吸はしているものの意識が無い状態を見て、当時の私には重すぎる決断をしました。
連れて帰りました。その後すぐに亡くなりました。
当時は当時なりの時代背景がありました。
いわゆるインフォームドコンセントの前の時代で、ヒトの医療でも厳しい現実を告知しないということも普通にあり、たとえば癌患者本人には告知しないということもおかしいことではありませんでした。
お世話になった病院さんは手を尽くして頂いたことは感じてましたし、その当時も今も変わらず感謝しております。私達家族に現実を伝えることが可哀想と思って頂いていたようにも感じました。当時の時代背景から見ても、できることをして頂いたと思います。
当時小学生の自分が感じた正直な気持ちが私の仕事の原点です。
「連れて帰るならもうちょっとだけ早く連れて帰りたかったな。」
お世話になった病院さんは手を尽くして頂いたことは感じてましたし、その当時も今も変わらず感謝しております。私達家族に現実を伝えることが可哀想と思って頂いていたようにも感じました。当時の時代背景から見ても、できることをして頂いたと思います。
当時小学生の自分が感じた正直な気持ちが私の仕事の原点です。
「連れて帰るならもうちょっとだけ早く連れて帰りたかったな。」
意識が混濁する前の状態も見ていたので、連れて帰るなら、撫でて鳴き声が聞きたかったな、と。
その時の感じたことは約40年経っても変わらず私の心に宿っています。
その時の感じたことは約40年経っても変わらず私の心に宿っています。
私の仕事の根本である、「治療方針作成は最短ルートで行う」ことにつながります。
できるだけ早く治療方針を作成して、どうするかを話し合う、希望や要望があればお聞きする、できることできないことを伝える、できることは最大限やるといった、状況改善のために必要なことを優先順位をつけながら迅速に考えることを重視しています。
そのための話し合いができない、話が嚙み合わない人は断ることもあるくらい、徹底しています。
また、当院はできるだけ入院させない方針を取っています。
通院でできることは最大限通院で。
通院でできることは最大限通院で。
念のための入院はありません。
私が入院治療じゃないとどうしても無理と判断した場合のみ、入院治療を推奨します。
具体的には24時間入院点滴が必要な、「急性膵炎」や「急性腎不全」「糖尿病性ケトアシドーシス」等の場合が多いです。他にもありますが割愛します。
もちろん、こういった治療内容に関しては病院によって考え方や方針が違いますので、その病院、その獣医師によっての判断があり、他の病院のご判断を否定するものではありません。
私が入院治療じゃないとどうしても無理と判断した場合のみ、入院治療を推奨します。
具体的には24時間入院点滴が必要な、「急性膵炎」や「急性腎不全」「糖尿病性ケトアシドーシス」等の場合が多いです。他にもありますが割愛します。
もちろん、こういった治療内容に関しては病院によって考え方や方針が違いますので、その病院、その獣医師によっての判断があり、他の病院のご判断を否定するものではありません。
私はそうしている、というだけです。
私は大したことはできませんが、生まれた子犬子猫から見送る間際の老犬老猫まで方針は一貫していて、
「生まれてから亡くなるまでひたすらQOL(Quality of Life )改善」
しか考えてないということです。
難しい手術や、難しい病気を完治を目指して戦う、あるいは昼夜問わず対応する、といったことは獣医1人とスタッフ数人では現実的ではありませんが、
「生まれてから亡くなるまでひたすらQOL(Quality of Life )改善」
しか考えてないということです。
難しい手術や、難しい病気を完治を目指して戦う、あるいは昼夜問わず対応する、といったことは獣医1人とスタッフ数人では現実的ではありませんが、
飼い主さんと犬さん猫さんのQOLを考え、お付き合いしないといけない犬猫の病気があれば最大限上手に付き合う、といったことであれば当院でもできることですし、また16年経過した現在そういった仕事はできているのでは、と感じています。
うまくいかないこともいろいろありますが、うまくいかないことも含め全部お伝えし、どうやって上手にお付き合いするか、どうやってできるだけハッピーエンドを目指すか、といったことを考える仕事をするようになるきっかけになった原点が、小学5年のその日だったことは間違いないでしょう。
うまくいかないこともいろいろありますが、うまくいかないことも含め全部お伝えし、どうやって上手にお付き合いするか、どうやってできるだけハッピーエンドを目指すか、といったことを考える仕事をするようになるきっかけになった原点が、小学5年のその日だったことは間違いないでしょう。
もう50が見えてきてますが、少年の心を忘れない・・・といえば聞こえはいいですが、単にまるで成長していない中年男性・・・というわけではないと信じたいところです。
高知 きたむら動物病院
犬と猫の一般診療・内科・皮膚科・内分泌・理学療法
高知県高知市北川添24-27 088-880-5123
休診日 水曜日 日曜日 祝日
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