2017年のブログ.再確認願います。
8/21日曜日に千代田区の緑・3路線で行われる街路樹の400本の伐採問題観察会の報告
講師 今田文弘先生・西川肇 先生
参加者 区民2名 在勤者2名
1 最初に共立学園横のイチョウの木観察から、根上りに関しては歩道が根上りしやすい
構造なので、当然木の根は伸びやすい所に根を伸ばす、歩道部分の下の方に根が伸びる様
にすれば良い。
木を虐める様な植栽枠では無く、歩道の下に根が伸びる様な構造は簡単にできる、今の
状態を改善する事も可能、木の状態を目視したがぎり弱っている状態では無い、木が曲
がっているのは風の影響だが、イチョウの木は葉が小さいので風の影響は少ない、戦災
を生き延びたイチョウの木は多いがこの様に街路樹として纏まって居る場所は少ない。
2 明大通りの移動してプラタナスを観察、歩道拡張(車線を2車線から1車線の減らす)
に伴ってプラタナスを伐採して新しい街路樹、マクナリア(種類は色々ある)を選択し
た理由を知りたい、またこのプラタナスを残して歩道上に街路樹が有る事は、日陰に成
るし歩行者の邪魔には成らないし、車道との境に街路樹が有ると落ち葉などで側溝が詰
まりやすい。
自転車を分離するにも街路樹が境になる、しかしこの坂道を自転車で登る人は少ないの
では?(現状でも自転車は歩行者よりも大幅に少ない・行政の調査でも明らか)
3 白山通りに移動しながら観察、ここの街路樹の並木は見事だし南北の風の流れから歩
行者を守る、日陰を作るのだから地中化で街路樹を伐採するなら、同じ環境を再現すれば
良い。整備後に何を植えるのか?同じような環境を作ることが重要。
その後昼食を摂りながら観察会の成果、東京と皇居の緑の話を伺う。
1 皇居の緑が東京を冷やしている現状があります、緑は保水歩道(スポンジ状の歩道に
水分を持たせ蒸散する事で都市を冷やす方法→湿度が上がり蒸し暑い、目が詰まる、細菌
などが土壌に浸透する、水分が無くなれば効果は減少する)よりも樹木が保持する水分
を、葉から蒸散する方が持続性が高い、樹木の根の周辺に貯める水分は非常に多い。
2 特に共立学園脇のイチョウの木は震災復興道路と関係が深く、大きく育ち環境の保全に
役立つ千代田区の歴史遺産であり千代田区の宝である。
3 都市環境(温暖化・ヒートアイランド対策等)における緑の役割をもっと理解すべき。
4 歩道の樹木による根上りは、歩道整備(樹木の根の伸びる方向をよく見て歩道の下に伸
びる様に出来る、樹木を虐める今の方法では無く、樹木をいたわる方法がある)の問題
で、樹木の問題ではない。
5 特にイチョウの木は燃えにくく延焼防止の役割が大きく、東京の街路樹には多く使われ
ている、樹木の選定には街路の状態に合わせた選定が必要。
6 歩道は人が歩く所なので歩道の中に街路樹が有る事は、通行の支障には成らない。歩行
者と自転車を分離する境界線の役割も果たせる。
7 車道と歩道の境に街路樹を置くのは、落ち葉による側溝の水はけが悪くなる、車のスリ
ップの原因になる場合もある。
8 オリンピックを目指して緑を増やす事が重要なのに、緑を減らす事になる。
9 過去30年間の千代田区の都市の緑、温度が判るデーターが作れる、必要なら用意する
事は可能です。
10 重要なのは「緑の行政方針」で、緑を守るためにも住民・来訪者への情報提供が必要
で、色々な英知を集めて街路樹を保存して活用する事(剪定・保護・整備)、邪魔だから
切るでは後世に残せる宝を無くした責任は誰が負うのか?