3月9日に251系スーパービュー踊り子号の車両を使用したホームライナー小田原号に乗車したのでその時の話を書きます。
東海道線のライナー号のうち、東京発着の湘南ライナー号に加えて新宿発着のライナー号もあります。
新宿発着の方は以前は湘南新宿ライナーという名称でしたが、湘南新宿ラインの登場で紛らわしい?からか2002年頃に、朝の上りは「おはようライナー新宿」、夕夜の下りは「ホームライナー小田原」に変更されました。
私は湘南新宿ライナーの方が分かりやすいので、今でも新宿ライナーと呼んだりもしてますが・・。
この新宿発着のライナー号は最盛期は4往復あったのですが湘南新宿ラインの運転開始や後の増発、新宿駅の発車ホームが遠い5・6番線に移転したことも影響したのか乗客も減って、現在では上り3本、下り2本の2.5往復まで削減されています。
今回乗車するのは新宿駅21時30分発の(現)ホームライナー小田原23号
この新宿駅21時30分発のライナー号には96年頃からE351系が使われていましたが、2008年3月のダイヤ改正で中央ライナーの増強の為にE257共々撤退。新宿20時30分発で使われていた251系の運用が21時30分発に移動しました。
このE351系の新宿ライナーもよく乗ったもので思い出深いのですが、今回はスーパービュー号こと251系の話をですね
251系としては2004年からホームライナー小田原号に使われ始めて、当時は251系にライナー号で乗れるということでビックり。20時30分発の251系に乗るか21時30分発のE351系に乗るか迷ったものです。
さて21時過ぎに新宿駅に到着して、発車ホームの5・6番線に向かいます。
この看板も貴重ですね
相鉄直通は5・6番線発になるかと思ったら流石にならなかったですね・・。ただダイヤ乱れ時は5・6番線を使う可能性が・・という噂もあるようで。
なんと今は21時過ぎ頃に入線して早々に乗車開始。以前のようにホームに並ばせられることもなく早く乗車出来てありがたいですね。
以前は新宿の入線が発車時間近く(10分前弱ぐらい)で、中央線が遅れると影響で入線が遅れて、「本日はライナー券に入鋏をしません。係員に提示の上ご乗車を・・」ということや新宿駅を遅れて発車。ということも時々ありました。
ライナー券券売機でライナー券を買います。
21時10分頃で残席は約200席。聞くところによれば近年の乗車率は6割程度のようですね。
新宿乗車は5~10号車。渋谷乗車は2・3号車の割り当て
ちなみにグリーン車は普通列車グリーン券を持っていれば追加料金なしで乗車可能なのでお得です。以前は乗車口で人数を数えていたようですが、近年は数えている雰囲気はないですね。
なので普通車は定員制ですがグリーン車は席無しになってしまう可能性も。以前にグリーン車に乗車した際に「満席の場合はどうなるのか?」と車掌に聞いてみたら
「満席の時は立ち乗り。普通車に移動するのは不可」という回答でした。
3月2日~13日は例外的にグリーン車は2号車乗車との案内掲示なので、名残乗車で混雑が予想されるので人数を数えてるのかも?
7号車から乗車。
迷いましたが今回は最後尾の10号車に乗ることにします。
10号車は2階建て。1階はこども向けの子供室。
10号車の2階席。奥は展望席
テーブルは小さめでパソコンをやるには今一つ・・。
さて21時30分に新宿駅を発車。次の停車駅は渋谷。
渋谷駅到着直前に「2・3号車に乗車されているお客様は移動してください」と車内放送が入ります。
武蔵小杉駅を通過して貨物線(武蔵野南線)に入ります。この経路はライナー号でしか乗れなかったものの、今は相鉄JR直通列車も走るようになりましたね。
そして京急生麦駅付近から長いトンネル区間に入ります。
この先東戸塚駅付近まで、途中地上に出る横浜線大口付近、横浜羽沢駅(羽沢横浜国大前駅付近)以外では携帯が圏外で使えませんでしたが、相鉄直通列車の開通のお陰で生麦~横浜羽沢駅の間は使える様になりました。
スマホ時代の現代、新宿ライナーの乗客減少はこの長い圏外区間を敬遠された。というのも一つの理由だと思いますね。
羽沢横浜国大駅を横目に見ながら再びトンネル区間。こちらは相変わらず圏外。東戸塚付近で地上に出ます。
戸塚駅付近で横浜駅22時2分発(東京21時32分発)の小田原行きの普通列車を抜かします。ちなみにライナー号が遅れると茅ヶ崎駅で普通小田原行を待たせるということも・・。
そして22時18分に藤沢駅の貨物線ホームに停車。ここからはライナー券なしで乗れる区間。E351系時代も含めて、主に横浜から帰る時など藤沢駅から乗ったこともよくありました。
次は茅ヶ崎駅の貨物線ホームに停車。茅ヶ崎駅を発車すると東海道線上り線を横切り一番海側の東海道線下り線に移ります。遅れている時は上り列車を手前で待たせて横切るので殿様列車感が・・(๑´ㅂ`๑)
平塚・二宮駅に停車して国府津に到着。ここで下車します
今回は第3編成でした。
こちらは3~9号車の通常の普通車の様子。
非常ドアかと思わせる窓無しドア。
車内側から見ると「終着駅以外は開きません(ライナー号は開きます)」の表示があります。約半分のドアはこの終着駅用ドア。
9号車の側面。なんといってもこの窓の大きさは特徴的です
この後、このライナー号は小田原駅で国府津で抜かした沼津行きに接続。更に金曜日は沼津で深夜快速の静岡行きに接続します。
+520円で251系に乗れるこのライナー号、かなりの乗り得列車な上、沼津方面から青春18きっぷで東京へのお出かけなどにも利用価値も高い列車ですが、Webメディアなどでも殆ど触れられるず「知る人ぞ知る」のような状態なのは寂しいものです。
近年は廃車時期が近いのか車体の塗装も安く補修した感見え見えですが、この編成は結構綺麗ですね😌
時々塗装がボロいのでガタが来てる→廃車が近い。という人がいますが、実際は逆で「早々の廃車が予定されているから予算を付けず安く済ませてる」というところでしょうね。
ということで定期運用から引退間近のスーパービュー251系のお名残乗車でした。
251系が登場したのは平成2年(1990年)。窓を大きく取った豪華特急電車のデビューは衝撃的なものでした。当時のCMで都心部を走る251系の車内で女性歌手が歌っているシーンを空撮で撮影。という窓の大きさをアピールするかのようなCMが印象的でした。
251系の引退はとても残念ですが、平成時代と共に駆け抜けてオリンピック直前に定期運用から引退。平成も遠くになりにけりです。
3月14日のダイヤ改正で定期運用から撤退。その後どうなるのか聞こえてきませんが、即廃車解体ではなくオリンピック輸送の臨時列車などでもうひと働きしてくれると嬉しいですね。
折角なので次回は噂される湘南ライナー特急化について書こうと思います
<次回に続く>
2020/3/10 22:39(JST)