今回はNTCの翌日、10月24日月曜日に乗った神奈川県秦野市のコミュバスのようなもの・・・秦野赤十字病院~渋沢駅南口間の「コミュニティタクシー」です。
赤十字病院の正面に停車中のハイエース
ドア部分にはステップが付いていて、ドアが開いている時はステップが出ています。
ハイエース(ワゴン車)のバスに乗るのは初めてです
コミュニティバスのようなものですが「乗り合いタクシー」と銘打ってます。
予約などは不要で誰でも通常の路線バスと同様にバス停から乗車出来ますが定員は9名。
満員時は乗車拒否となるようです。
ちなみに赤十字病院は神奈中バスのバス停とは別の正面のタクシー乗場の横に発着場があります。
神奈中バスの方は「日赤病院前」という異なるバス停名。
バス停標識は自立型のものですが、途中では看板状のものを塀に取り付けあるなど簡易なものも見かけてます。
「渋沢駅南口~秦野赤十字病院」の路線の他に「渋沢駅南口~渋沢相互住宅」の区間便、及び「渋沢駅南口~千村台方面循環」(赤十字病院方面との直通運転も)の3系統で構成されているようです。
運行は全て平日のみで病院発は8~17時台に毎時1本。
ここ(秦野赤十字病院)から渋沢駅南口までは300円。
それなりに距離がある(直線で4.3キロ)とはいえ、コミュバスは安いという先入観もあるのでちょっと割高感も。
ちなみに秦野駅までのバスは170円。秦野~渋沢の小田急線は150円なので秦野駅経由よりは安くなります。
この周辺は路線バスとしては神奈中の牙城ですが、この乗り合いタクシーは愛鶴という本社秦野市のタクシー会社が受託運行しています。
私は以前に愛鶴のタクシーに乗った際にカードで払おうとしたら「初乗りでカードは困る」とか言われて断られた経験があるので好きじゃないのですが・・・。
愛鶴タクシーはJALカード特約店なので腹が立つ
運賃は乗車時払い。両替機はないようで500円玉で払ったら手両替でお釣りをもらいました。
回数券やポイントカードなどもある模様。
車両は「おおね台ルート」(鶴巻温泉駅~東海大学前駅)と共通使用されている模様
降車ボタンがありますが、乗車時に下車地を申告している為か使用していませんでした。
車内アナウンスもなく、途中の通過停留所は良く分かりませんでした
赤十字病院を出発すると郊外型店舗が並ぶ県道平塚秦野線をしばらく走り、最初のバス停の上町に。なぜかこの間はバス停間の距離が長いです。
ここからは住宅地内の街路を走り進みます。大型車が走るには狭い街路を巡回できるのはワゴン車ならでは?
出発時は4人乗車でしたが途中で乗車があり合計7人に。
乗ってきたお客さんが「今日は混んでるね~」と話していたので、普段はもっと少ないのかも?
赤十字病院から20分ほどで渋沢駅に到着です。
渋沢駅南口に現れた神奈中(神奈交)バスの一般路線バス。
路線バスとしてはかなり小さい部類の車ですが、ハイエースに較べればバスらしい形をしています。
こちらは反対側の北口に停車中の「行け行けぼくらのかみちゃん号」と称している別路線のコミュバス。
渋沢駅~みくるべ・松田ランド方面の路線バスが9月下旬に撤退した為に10月から代替で運行されているようです。
「乗り合いタクシー」ではなく「上地区乗合自動車」と称しているようです。
正式名称が違うのは根拠法の関係でしょうか?
こちらも愛鶴によって運行されているようです。
ちなみに他にも渋沢駅からはセダン型の車を使った事前登録申し込み式の路線や、公共施設巡回バスも運行されているようです。
今回乗車した渋沢駅南口~秦野赤十字病院の路線は、撤退・廃止路線の代替ではなくて完全な新設路線です。
途中の相互住宅付近は結構な世帯数がある住宅地に関わらず、このバス(乗り合いタクシー)が出来るまでは、渋沢駅から20分前後歩く必要があるなど不便な状況でした。
またこの周辺の主要病院の1つである日赤病院へのアクセスも、公共交通利用では秦野駅を経由する必要があり遠回りでした。
ちなみに病院自体、平成14年6月に秦野の市街地(市役所隣接)から郊外の現在地に新築移転し秦野駅からのアクセスが不便になったのもアクセスの不便さに追い討ちをかけることに。
その後、2007年に神奈中バスに委託し渋沢駅からの直通路線を試験運行を実施したものの定着せず。
といった状況であったようです。
試験運行に関する記事>タウンニュース
渋沢駅~日赤間に直通バス
http://www.townnews.co.jp/0610/2007/11/24/22967.html
形はどうあれ一定の需要がありそうなものの、既存バスでは対応されないような場所への新規路線開設。
廃止路線の代替のような消極的新設とは異なり明るさと利便性の向上を感じます。
一方でこの周辺の一般路線バスは神奈中の牙城であった地域。
神奈中が今まで路線を開設してこなかったとはいえ、結果的にはそこに行政側から地元タクシー会社に委託した形で路線を開設して、神奈中の縄張りに殴り込みをかけたようにもなっています。
現在、秦野駅南口に富士急湘南バスの成田空港アクセスバスが松田発着便の途中経由地の形で乗り入れていますが、こちらも秦野市からの要望があったと聞きます。
受託事業者が愛鶴になった経緯や委託金額の差などは分かりませんが、秦野市側が既存路線バス事業者に拘らずに地域交通のあり方や公共交通の確保を考えている。という姿勢も見え隠れしそうです。
おまけ画像
赤十字病院の売店前のカップ飲料水の自販機
なんと・・・水なら無料
10円とかじゃなくて無料病院なので薬を飲みたい人用
ちなみに秦野赤十字病院へのアクセスは、本文で触れた秦野駅からのバス、今回の渋沢駅北口からの路線。
の他に東名秦野バス停から徒歩20分強(運がよければ路線バスも・・)という裏ルートもあります。
******
路線詳細・時刻表・運行概要など
秦野市役所公共交通推進課内のページを参照してください
http://navi.city.hadano.kanagawa.jp/k-kotsu/com_taxi/shibu_sekijyuji.html
2011/11/29 3:08(JST)
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