今朝、「大地の子」のドラマで 私が最初にPCでお友だちになった方から、メールとコメントを
いただきました。 昨日(2018/9/15)
未明に朱旭さんが亡くなられたと。
享年88歳 中国の名優さんです びっくりと同時に悲しさが..
ご覧になった方はこの方の演技にどれだけ心を揺さぶられたかと..
私ができなかったPCを始めたのも、自分のブログに「大地の子」を書きたいだけでの
気持ちからでした。
何だか今は寂しい気持ちでいっぱいです もう私の中で「大地の子」が終わったような
心より ご冥福をお祈りいたします
(下のサインはお友達からいただきました。今までもこれからも私の宝物です)
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小春日和の穏やかな名古屋です台北から戻ってからもう2週間です。主人と毎日のように思い出話をしながら、来年は又、どこかにと話しています
「大地の子」放映されてから今年で16年の歳月が流れました。ご覧になった方も大勢いらっしゃるとおもいます。いまさらと。でも私のこころの中では今も生きているドラマなのです。大好きなドラマは数多くありますが(主にNHKですが)、ドラマなんだと思いながら、これほど心を揺さぶられ、それこそ毎日のようにビデオを観ながら泣いたドラマはこの先の私の人生では出会えないだろうと
山崎豊子さんの原作です。本も読みました。不幸な戦争で中国で残留孤児になった陸一心のドラマです。逆境に負けない主人公を支えた養父との絆に広い大きな、人間が誰だって持っている深~~い愛を感じたドラマでした。
今でも忘れられない..私が台湾で受けた恩愛と重なっているのかもしれませんが。台湾のおばさん..主人が相談相手にと。日本教育を受け、「小さい頃にはよく日本人にいじめられたよ」と明るく笑って話して。長男が生まれ(台湾では男の子が一番)まるで孫でした。首も座り主人が入浴を一緒にするようになってとても寂しがりました。おばさんがいつも赤ちゃん風呂に入れていましたので。
三歳違いで次男が。退院してから消化不良で入院です。一日遅れたら手後れでした。2300gの小さな体でした。そのうえに心臓に雑音、ヘルニアの手術と。日本の母も来台していましたが、ここは台湾です。それまで苦労を知らなかった私です。こころが折れそうになった時、いつも傍にいたおばさん、私を休ませる為に自分の娘たち、姉妹を病院へと。次男を抱くのは親の私ではなくおばさんでした。病院をかけずり回って。今の次男があるのはおばさんのおかげです。いつも「日本に帰らないで」と。帰国の時には飛行場でいっぱいの涙を。
「大地の子」で養父役(陸徳志)を演じた朱旭さんを観て、その慈愛深い表情からいつもおばさんを想いだしました。自分の子供を虐待し命までも奪ってしまう悲惨な事件も日本では多くなって。国が違っても血がつながっていなくてもこころの絆で結ばれる人の愛をこのドラマは教えてくれました。もしこのドラマを観られなかった皆さん、ぜひご覧になって下さい。名作です..(2011.11.15 記)