おはようございます
朝は秋冷の季節に..まだ冬の寒さには程遠くて
暖房も名古屋では必要ないのかも..一昨日 長男が東京から私用で名古屋へ..東京は寒かったのでしょう.いっぱい着込んで
名古屋は暑い(爆)と
一泊して福岡への出張..地域によって洋服の調整をしなければ
楽しみにしていました『ひとよ』をようやく観ることが..改めて 家族の有難さを感じた作品でした
ひとよ(一夜)の出来事が..壊れてしまった家族の物語です
冒頭の15年前のシーンがあまりにも悲惨で 「お母さん、さっき お父さんを殺しました」
三兄妹の父親は激しいDVを子どもたちに..
母が子供たちに「あなたたちは自由です 何にだってなれる」と 15年後に必ず戻ると言い残して警察へ
15年後..こはる(母)は約束通りに帰ってきます
久し振りに皆が揃って..一人ひとりが母に対する思い入れが違います
自由にはなったけれど..「犯罪者の子」とのレッテルがつきまといます 幸せな年月ではなかったのです
次男に「子供たちがめちゃめちゃなとき あなたは何をしていたのですか」と..責められます
こはるさん「私は何も悪いことはしていない」と 黙々と涙もみせずに家事をして
何にも揺るがない 圧倒的な母の姿です こはる役の田中裕子さんの演技力の強さに心の中で大拍手です
この物語りの中にはこはる一家だけではなく..一家を取り巻く人たちも描いています
そこには現代社会の問題が,..認知症 離婚 経歴を公に出来ない人の子への思い入れ‥など
かと言って..決して暗さを感じさせる映画ではありませんでした
ラストでこはるに理不尽な危機が..それまで冷たい目を向けていた次男が狂ったような激しさで救いだす姿が
そこには 疑似家族でない血で繋がった本物の家族の姿がありました
東京へ帰る次男を見送る家族..
園子が美味しいものを作るから帰っておいでに..笑顔の次男
壊れてしまった家族の繋がりが始まりそう
素晴らしい役者さんが勢揃いでした
母親 稲村こはる(田中裕子さん)..存在感が半端ではありません BSで放送の『おしん』に負けない芯の強さ.母の強さを..感じました
次男雄二(佐藤健さん)..母親を憎み小さな記事を匿名で売って..カメラがあなたの目を追っていました..
冷たい目から暖かい目に..素晴らしかったです
長男大樹(鈴木亮平さん..吃音である役.. 少々気弱な長男..西郷どんの男らしさとは
異なる役柄 見事でした
長女園子(松岡茉優さん)『万引き家族』も素晴らしかったけれど..大好きな女優さんの一人となりました
将来がとっても楽しみです
原作 桑原裕子さん 劇団KAKUTA主宰
監督 白石和爾さん
心に響く涙溢れる 2時間3分でした