恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

小説を検索しやすくするためインデックスを作りました

インデックス 茶倉譲二ルート…茶倉譲二の小説の検索用インデックス。

インデックス ハルルートの譲二…ハルくんルートの茶倉譲二の小説の検索のためのインデックス。

手書きイラスト インデックス…自分で描いた乙女ゲームキャラのイラスト記事


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ハルくんの独り言(本編9話)その2

2015-07-24 08:24:41 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハルくんルート本編をハルくん目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

ハルくんの独り言(本編9話)その1へ


☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

☆☆☆☆☆

ハルくんの独り言(本編9話)その2

誕生会当日になった。

佐々木は紗枝のためにケーキを買ってきてくれた。

春樹「佐々木、プレゼントなんか用意しなくてよかったのに…」

百花「私が紗枝ちゃんにあげたかっただけだから、気にしないで」


佐々木は明るく微笑んだ。

なんだか以前のように佐々木と普通に話せている。

やっぱり誕生会に佐々木を誘ってよかった。



次々とみんなも現れた。


剛史「…紗枝、今日も元気だなー」

理人「紗枝ちゃん、誕生日おめでとう」

竜蔵「メロン持って来たぞ、紗枝!」

紗枝「あっ! みんな来た!」

一護「…ほら。これやる」

紗枝「…ありがとう! こんなにプレゼントいっぱいもらったの初めて!!」


喜んでいる紗枝を見ながら、みんなに声をかける。


春樹「じゃあ、食器とか準備するから待ってて」

百花「あ、手伝うよ」

春樹「いいよ、佐々木はお客さんなんだし」

百花「でも、2人でやった方が早いでしょ?」


佐々木の言葉が嬉しくて、俺は甘えることにした。



台所に食器類はもう用意してあった。


百花「このお皿持って行けばいいかな?」

春樹「佐々木、待って。フォークも一緒に…」

百花「え?…わっ!」


俺の声に佐々木が振り向いた。その瞬間、目の前に佐々木の顔が…。

息がかかりそうな近さに慌ててしまった。


春樹「あ、ごめん! こんな近くにいると思わなくって…」

百花「う、うん…私の方こそ、ごめんね!」

春樹「…佐々木、顔真っ赤」


俺は佐々木が持っていた皿を受け取った。

春樹「…佐々木、もうちょっとしてから来な。そんな顔で戻ったら、絶対あいつらに何か言われる」


真っ赤な顔で佐々木が微かに頷いた。

別に俺と佐々木の間で何があったわけでもない。

なのになぜ、みんなからからかわれるのを避けようとしているんだろう。今まではそんなことを気にしたことはなかったのに…。



☆☆☆☆☆

紗枝がメロンのことで、リュウ兄に怒鳴られて泣きべそをかいてしまった。

それで予定を変更して先にプレゼントを渡すことにした。


紗枝「あ…ギティちゃんの占いセット!!これ欲しかったの、何でお兄ちゃん知ってるの!?」

春樹「それは秘密。どこの店も売り切れでさ、すっごい探したんだぞ」

紗枝「…お兄ちゃん、大好き!」


俺に抱きついた紗枝を見て、タケがポツリという。


剛史「…子供って幸せそうでいいよな」

一護「オヤジかよ、お前は」

紗枝「お姉ちゃん、向こうで占いごっこしよう!」

百花「占いごっこ? いいよ、やろうか」

2人は、俺たちから少し離れた所で遊びはじめた。

その3へつづく


ハルくんの独り言(本編9話)その1

2015-07-23 08:03:51 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハルくんルート本編をハルくん目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

ハルくんの独り言(本編8話)その6へ


☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

☆☆☆☆☆

ハルくんの独り言(本編9話)その1

明日は妹の紗枝の誕生日だ。

毎年みんな集まって誕生日会をしてくれる。



佐々木にも来て欲しい……そう思いながら、なかなか言い出せなかった。

あの大会の日、佐々木のことを意識してから、気軽に誘うことができなくなっていたんだ。

だけど…、やっぱり佐々木にも来て欲しい。



何度も携帯に佐々木の番号を呼び出しては、発信することができずにいた。

時計を確認する。

もう、女の子に電話するにはギリギリの時間だ。

俺はひとつ深呼吸をすると発信ボタンを押した。



すぐに佐々木が出た。

俺はわざと明るい声でしゃべる。


春樹「あ、佐々木? ごめんな、夜遅くに。もしかして寝てた?」

百花「ううん、大丈夫。まだ起きてたよ」

春樹「あのさ、明日なんだけど…予定ある?」

百花「明日? 特にないけど」

春樹「そっか! よかった。明日、紗枝の誕生日なんだ」

百花「紗枝ちゃんの?」

春樹「それで、みんな集まって毎年、誕生日会するんだけど…佐々木にも来てほしいなって……」

百花「私も行っていいの?」

遠慮がちに言う佐々木の言葉に飛びついた。


春樹「当たり前だろ? 紗枝も佐々木を呼べってうるさいし」

百花「そっか…じゃあ、行こうかな」

春樹「うん。楽しみにしてる」

百花「楽しみ?」

春樹「あ、いや、ほら、紗枝が! 紗枝が楽しみにしてるからさ」

百花「ああ、じゃあ、紗枝ちゃんにプレゼント持って行くねって言っておいて?」

春樹「わかった。それじゃ明日な。おやすみ」

百花「うん、おやすみ」


やったー! 佐々木が来てくれる。


紗枝はもう寝てるけど…明日の朝、佐々木も来ることを伝えてやろう。

喜ぶだろうな…。

『なんで、お兄ちゃん毎日学校で会うのに百花お姉ちゃんを招待するのを忘れるの?』って、言われてたもんな…。


まさか、佐々木の顔を見たら意識して、前みたいに話せないんだ、って紗枝に言うわけにもいかないし…。

とにかく、佐々木が来てくれることになってよかった。


その2へつづく


すれ違い~その9

2015-07-22 07:53:17 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉紅一

昨年9月にupした『紅一さんと2人だけの夜』の続編です。

up後に書き始めたのに、途中から話が続かなくなって完成させるのにほぼ10ヶ月かかりました。
なんだか続けられそうな気がするので紅一さんカテゴリーも作った。

昨年の9月ごろは吉恋本家に、紅一さんルートも出来るんじゃないかと期待してたのにね(ノ_-。)

本家で紅一さんルートがあるとしたら、譲二さんとは恋愛関係にならないまま、紅一さんと出会うんだろうなぁ。

でも、わがブログでは、ヒロインはしっかり譲二さんと恋人です^^;)

☆☆☆☆☆
すれ違い~その9


〈紅一〉
会社の前で、百花さんを見た時、心臓が跳ね上がった。

どうして彼女がこんなところに?



百花さんは書類を届けに来たのだという。

俺は車で送ろうと申し出た。


百花「もし送ってくださるなら、クロフネに送ってもらっても構いませんか?」

紅一「譲二のところへ?約束でもあるのか?」


そう言いながら、急に不快な気持ちが湧き上がるのを感じた。

この気持ちはなんだ?

まさか…譲二に嫉妬を感じているのか?

百花さんは譲二の恋人なのだから、譲二に会いに行くのは不思議でもなんでもない。



百花さんを車に乗せてクロフネに送りながら、このまま彼女を連れ去りたいと思った。

前に会った時もそうだが、話題は譲二のことばかりだ…。

本当はもっと他の話がしたい。

だが、百花さんとの共通の話題は譲二のことしかなかった。

弟の恋人にこんな気持ちを持つなんて、俺は一体どうしてしまったんだろう…。



クロフネの前で車を停めると、譲二が外に出てくるのが見えた。

百花さんを降ろすと「おやすみ」と言って車を出した。

譲二には左手を上げて挨拶をする。


今は譲二と話したくはなかった。

☆☆☆☆☆


ガレージに駐車して、屋敷に入ると滝沢が出迎えてくれる。


滝沢「紅一様、おかえりなさいませ」

紅一「ああ、ただいま」

滝沢「お食事はどうなさいますか?」

紅一「昼が遅かったから、夕食はいらない。部屋で仕事をするから、後でいつもの物を持って来てくれ」

滝沢「かしこまりました。1時間後くらいにハーブティーとお夜食をお持ちします」


自分の部屋に入り部屋着に着替えるとホッと一息ついた。



今頃、百花さんと譲二は……。

いや、落ち着け…。

今、それを考えるのはよそう…。


『すれ違い』終わり


☆☆☆☆☆

果たして、紅一さんと恋愛関係になんかなれるんだろうか? (>_<)

譲二さんと紅一さんは互いにライバルというのを意識し始めたけど、ヒロインちゃんは鈍感だからな~。
いっちゃんとか、桃護さんとか、りっちゃんならしっかり手を出しそうだけど、紅一さんだし…。
一応、紅一さんルートのつもりなんだけどね。

まだまだ暗中模索のお話ですが、気長にお待ちください。



すれ違い~その8

2015-07-21 04:55:41 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉紅一

昨年9月にupした『紅一さんと2人だけの夜』の続編です。

up後に書き始めたのに、途中から話が続かなくなって完成させるのにほぼ10ヶ月かかりました。
なんだか続けられそうな気がするので紅一さんカテゴリーも作った。

昨年の9月ごろは吉恋本家に、紅一さんルートも出来るんじゃないかと期待してたのにね(ノ_-。)

本家で紅一さんルートがあるとしたら、譲二さんとは恋愛関係にならないまま、紅一さんと出会うんだろうなぁ。

でも、わがブログでは、ヒロインはしっかり譲二さんと恋人です^^;)

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すれ違い~その8


〈百花〉
なかなか会えなかった譲二さんに2週間ぶりに会えた。

そして、譲二さんが作ってくれたナポリタンを食べ、コーヒーを一緒に飲んだ。


譲二「ねぇ、百花ちゃん…、どうして兄貴に送ってもらうことになったの?」

譲二さんに聞かれて、紅一さんと一緒に仕事をすることになったことや今日一日の出来事を話す。

譲二さんは優しく頷きながら、私の話を聞いてくれた。


クロフネで、こんな風に譲二さんに話を聞いてもらうのはとても落ち着く。


譲二さんと2人で過ごすことで、今日一日の疲れが吹き飛んだ。

☆☆☆☆☆


シャワーを浴びて二階に上がると、先にシャワーを済ませた譲二さんが待っていてくれた。


譲二「百花ちゃん。ずっと逢いたかったよ…」


直ぐにきつく抱きしめられ、貪るように唇を奪われる。

(……譲二さん、いつもと違う。どうしたの?)

パジャマのボタンは直ぐに外され、譲二さんの大きな手が私の体をなぞっていく。

私の甘い喘ぎは譲二さんの唇にすべて吸い取られしまった。

いつもと違う性急な愛撫に戸惑いながらも、溢れる快感にただ身を任せていた。


〈譲二〉
その夜、百花ちゃんを抱いた。

2週間ぶりだ。


兄貴への嫉妬と2人への不信から、いつもより乱暴な抱き方になってしまった。


譲二「ごめんね…、優しくできなくて」


疲れて眠ってしまった百花ちゃんの頬にそっとくちづける。


激しく愛したために付けてしまった俺の印を、指先でなぞっていった。

胸元に一つと乳房に二つ、おへその横に一つ、そして、内ももに一つ…。


くすぐったかったのか、百花ちゃんは身をすくめて寝返りを打った。


百花「譲二さん……」


百花ちゃんが寝言で俺の名前を呼んでくれた。

(百花ちゃん、兄貴とのこと疑ってごめんね。百花ちゃんが俺を裏切るわけないのにね。)


そっと彼女を背中から抱きしめた。

その9へつづく


すれ違い~その7

2015-07-20 08:00:46 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉紅一

昨年9月にupした『紅一さんと2人だけの夜』の続編です。

up後に書き始めたのに、途中から話が続かなくなって完成させるのにほぼ10ヶ月かかりました。
なんだか続けられそうな気がするので紅一さんカテゴリーも作った。

昨年の9月ごろは吉恋本家に、紅一さんルートも出来るんじゃないかと期待してたのにね(ノ_-。)

本家で紅一さんルートがあるとしたら、譲二さんとは恋愛関係にならないまま、紅一さんと出会うんだろうなぁ。

でも、わがブログでは、ヒロインはしっかり譲二さんと恋人です^^;)

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すれ違い~その7


〈譲二〉
クロフネに着いて、百花ちゃんにメールを送った。

すぐに百花ちゃんから電話がかかる。

無理しなくてもいいよ、という俺に百花ちゃんは兄貴に送ってもらっていると言った。

一体どういうことだろう?なんで兄貴が百花ちゃんと一緒にいるんだ!?

電話の向こうで、兄貴の声が聞こえる。


紅一『そうだな、あと15分くらいかな…』

譲二「……」

百花『譲二さん、あと15分くらいで着くので、詳しいことはその時話しますね』


電話が切れる。


百花ちゃんが着くまでの15分が何時間にも思えた。


もしかして、今までも兄貴と百花ちゃんは俺のいないところで会っていたんだろうか?

バカな考えが次々に浮かんで来た。


☆☆☆☆☆


車のエンジン音がしたので、すぐに外に出た。

ちょうど百花ちゃんが兄貴の車から降りてくるところだった。


百花「譲二さん!」

譲二「おかえり、百花ちゃん」

百花「ごめんなさい…私…」


兄貴は車からは降りずに、左手を上げて、俺に挨拶するとそのまま車を発進した。

百花ちゃんは兄貴に深々とお辞儀をした。

そんな百花ちゃんの気を引きたくて、声をかけた。

譲二「疲れてるだろ?とにかく中に入ろう」




まだ、何も食べていないという百花ちゃんのためにナポリタンを作り一緒に食べる。

食後のコーヒーを出しながら気になっていた事を聞いた。


譲二「ねぇ、百花ちゃん…、どうして兄貴に送ってもらうことになったの?」


百花ちゃんによると百花ちゃんの勤めている施設が茶堂院グループに買収されたのだという。

それで、その事業を担当することになった兄貴が施設側の担当者を百花ちゃんに指名したのだという。

仕事を円滑に行うために、面識のある人柄もよく知った人間を担当者に指名する。

普通に行われることだし、俺が担当したとしても、兄貴と同じことをするだろう。


……だが、兄貴に対する不信感が湧き上がるのはどうしようもなかった。

なぜ、前もって俺に言わない?

いやいや、それは仕事上のことを部外者に話す必要はないからだ。

それに…兄貴とそんなに頻繁にメールや電話でやりとりしていたわけでも無い。



それにしても、兄貴と一緒に仕事をするようになったことを、
百花ちゃんはなぜ話してくれなかったんだろう。

百花ちゃんとは毎日メールのやりとりをしているし、電話だって、つい昨日も話したばかりだ。

百花ちゃんの今度の新しい仕事の話を聞きながら、心に灯ったわだかまりがくすぶり続けている。


その8へつづく