小説を検索しやすくするためインデックスを作りました
インデックス 茶倉譲二ルート…茶倉譲二の小説の検索用インデックス。
インデックス ハルルートの譲二…ハルくんルートの茶倉譲二の小説の検索のためのインデックス。
手書きイラスト インデックス…自分で描いた乙女ゲームキャラのイラスト記事
他にも順次インデックスを作ってます。インデックスで探してみてね。
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『年上の彼女』と同じ時期に書いたお話です。
ここでは、年下の子との恋愛というよりも、ちょっと手出しをするのは憚られる相手がいたとして、積極的な女の子のアプローチに譲二さんはどう対処するだろう? という興味で書き始めました。
吉恋のヒロインはそんなに積極的というわけではないですからね。女の子の方から抱きついてくるようだったら、どうするの? って。
この話はまだラストが確定してない…と言うか、途中で止まってます。
だけど、upするうちに続きの話も書けるようになるといいな…という希望的観測でupしていきます。
☆☆☆☆☆
譲二ルート以外のどれかのルートの譲二さん。
本編のヒロインは大学を卒業して就職、クロフネを出ている。
☆☆☆☆☆
マスターが好き~その5
〈譲二〉
夏祭りに久しぶりに出店を出した。
今年は汐里ちゃんもいることだし、なんとかなりそうなので出店してみたのだ。
ここで売り上げが上がれば、汐里ちゃんとのデートも少しリッチにできるかも。
出店では、フランクフルトとジュースやお茶のペットボトルを売っている。
氷水に浮かんだ飲み物はタオルで拭いて渡すが、手が氷のように冷たくなるし、フランクフルトは解凍しながら、お湯で温めては鉄板で焼いていくので、汗だくになってしまう。
最初はフランクフルトを俺が担当していたが、汗びっしょりになった俺をみて、汐里ちゃんが代わってくれた。
譲二「大丈夫?」
汐里「マスターだけに暑い思いをさせられないよ」
汐里ちゃんは軍手を穿いた手でフランクフルトの串を器用に回し、焦げ過ぎないように美味しそうな焦げ目をつけていく。
俺がそれを褒めると嬉しそうにはにかんだ。
譲二「水筒に冷たい麦茶を用意してるから、こまめに飲んでね。熱中症になるといけないから…」
汐里「ありがとう」
本当に素直でいい子だ。
☆☆☆☆☆
リュウとタケとりっちゃんが早速店に来てくれた。
竜蔵「やあ、ジョージ、祭りの出店をだすのは久しぶりだな」
譲二「いらっしゃい。今年は汐里ちゃんがいるからね」
理人「何があるの?」
汐里「お茶とジュースとフランクフルトだよ。それと、アイスだけどマスターのコーヒーも飲めるよ」
理人「へぇ、じゃあフランクフルトと飲み物はそのアイスコーヒーにしようかな」
剛史「俺はフランクフルト2本とアイスコーヒー」
竜蔵「俺もフランクフルトは2本もらうぜ。それとジョージのコーヒーも」
譲二「了解。汐里ちゃん、フランクフルト5本ね。」
汐里「はーい。焼きたてのを入れとくね」
俺が広げた容器に汐里ちゃんが手際よくフランクフルトを入れていく。
汐里「ケッチャップとマスタードは?」
理人「両方つけて」
剛史「俺も両方」
竜蔵「俺はマスタードだけにしてくれ」
譲二「あ、それは俺がかけるよ…。汐里ちゃんはフランクフルトの焼き加減を見てて…」
竜蔵「仲いいな…お前ら」
剛史「夫婦っぽい」
汐里「タケ兄、フランクフルトもう一本おまけね」
譲二「こらこら、勝手におまけをつけない」
俺は苦笑しながらも、汐里ちゃんが愛しい気持ちでいっぱいになった。
その6へつづく
『年上の彼女』と同じ時期に書いたお話です。
ここでは、年下の子との恋愛というよりも、ちょっと手出しをするのは憚られる相手がいたとして、積極的な女の子のアプローチに譲二さんはどう対処するだろう? という興味で書き始めました。
吉恋のヒロインはそんなに積極的というわけではないですからね。女の子の方から抱きついてくるようだったら、どうするの? って。
この話はまだラストが確定してない…と言うか、途中で止まってます。
だけど、upするうちに続きの話も書けるようになるといいな…という希望的観測でupしていきます。
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譲二ルート以外のどれかのルートの譲二さん。
本編のヒロインは大学を卒業して就職、クロフネを出ている。
☆☆☆☆☆
マスターが好き~その4
〈譲二〉
譲二「ねえ、汐里ちゃん」
2人で七夕飾りを作りながら話しかける。
汐里「なんですか? マスター」
一生懸命、三角を貼り付けていた汐里ちゃんが見上げた。
さっき、前髪を掻きあげた時に付いたのだろう、ノリで髪の毛の先がくっついている。
俺は思わず微笑をこぼした。
譲二「夏祭りが終わったら、2人でデートしようか?」
汐里「え? 本当に? 」
譲二「うん、今回、汐里ちゃんにはいっぱい手伝ってもらったし、そのご褒美ってことで」
汐里「いよいよ私たちも恋人らしいことができるんだ」
譲二「いや…、まだ恋人というわけでは…」
慌てる俺にきょとんとした顔で汐里ちゃんが言う。
汐里「だって、りっちゃんだって私たちのこと恋人に見えるって言ってたよ」
俺は単に往生際が悪いだけなんだろうか?
汐里ちゃんは喜々として七夕飾りを作っている。
譲二「デートはどこに行きたい?」
汐里「水族館!」
譲二「即答だね」
汐里「お魚とか水の中の生き物を見るのが好きなの。でも、水族館は遠足とかでしか行ったことが無いんだよね」
譲二「そっかぁ」
汐里「ほら、アシカショーとかイルカショーとかあるでしょ? あれも集団行動だから時間がなくて見たこと無いんだよね」
譲二「それじゃあ、そういうショーがある水族館に行く?」
汐里「あ、でも、せっかくマスターとデートするんだから遊園地でいろんなアトラクションにも乗りたいかも…」
俺とのデートを楽しみにして、行き先を真剣に悩んでいる汐里ちゃん。
なんて可愛いんだろう。
彼女への愛しい気持ちが込み上げて来る。
譲二「それじゃ、また色々と候補を調べとくよ」
汐里「嬉しい! 夏祭りまで頑張ろう」
その5へつづく
『年上の彼女』と同じ時期に書いたお話です。
ここでは、年下の子との恋愛というよりも、ちょっと手出しをするのは憚られる相手がいたとして、積極的な女の子のアプローチに譲二さんはどう対処するだろう? という興味で書き始めました。
吉恋のヒロインはそんなに積極的というわけではないですからね。女の子の方から抱きついてくるようだったら、どうするの? って。
この話はまだラストが確定してない…と言うか、途中で止まってます。
だけど、upするうちに続きの話も書けるようになるといいな…という希望的観測でupしていきます。
☆☆☆☆☆
譲二ルート以外のどれかのルートの譲二さん。
本編のヒロインは大学を卒業して就職、クロフネを出ている。
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マスターが好き~その3
〈譲二〉
厨房で一人、片付けをしている。
汐里ちゃんには、「もうお風呂に入るといいよ」と言って仕事は上がってもらった。
今は自分の部屋にいるはずだ。
この頃は以前のように駄々をこねることはなく、素直に俺の言葉に従うようになってきた。
ホッとする反面、ちょっと物足りなく思ってる自分の気持ちに戸惑った。
それに…。
りっちゃんに言われたことを考えてみた。
理人『マスターはどう思ってるのか知らないけど…、このままじゃ汐里ちゃんがかわいそうだよ』
俺は単に自分の気持ちから逃げているだけなんだろうか?
もし、りっちゃんが言ったように、りっちゃんが汐里ちゃんを恋人にしたとしたら…。
昼間の……汐里ちゃんの肩を抱いたりっちゃんの姿を思い浮かべた。
考えてみたら、りっちゃんと汐里ちゃんは2つ違いで…、年齢的にはお似合いなんだよな…。
俺とは違って…。
…………。
もし、そうなったら俺は2人を祝福できるだろうか?
百花ちゃんたちを応援したように2人のことを見守れるだろうか?
心に一点の曇りもなく………。
いや、そうなったとしたら、やっぱり落ち込むだろうな…。
まいったなぁ~。
それなら、いっそのこと汐里ちゃんに告白して俺の恋人にしてしまう?
きっと、汐里ちゃんはそれを待っている…。
だけど、本当にそれでいいんだろうか?
この俺で?
その4へつづく
『年上の彼女』と同じ時期に書いたお話です。
ここでは、年下の子との恋愛というよりも、ちょっと手出しをするのは憚られる相手がいたとして、積極的な女の子のアプローチに譲二さんはどう対処するだろう? という興味で書き始めました。
吉恋のヒロインはそんなに積極的というわけではないですからね。女の子の方から抱きついてくるようだったら、どうするの? って。
この話はまだラストが確定してない…と言うか、途中で止まってます。
だけど、upするうちに続きの話も書けるようになるといいな…という希望的観測でupしていきます。
☆☆☆☆☆
譲二ルート以外のどれかのルートの譲二さん。
本編のヒロインは大学を卒業して就職、クロフネを出ている。
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マスターが好き~その2
〈汐里〉
厨房からマスターがお盆を持って出て来た。
譲二「りっちゃん、お待たせ。サンドイッチとアイスカフェオレできたよ」
理人「あ、ありがとう」
譲二「2人で何話してたの?」
りっちゃんが私の肩に手を回した。
理人「僕たち愛について語り合ってたんだよねー、汐里ちゃん」
譲二「え? どういうこと?」
一瞬マスターの顔が強張ったような気がした。
ちょっと焦ったようなマスターの反応が面白くて、私もりっちゃんにもたれかかる。
汐里「ふふっ、内緒。気になる?」
(マスター、ヤキモチを妬いてくれないかな…?)
マスターはそんな私の気持ちを見透かしたように微笑んだ。
譲二「またまた、2人で担いで…」
理人「マスター、そろそろ汐里ちゃんをちゃんと捕まえとかないと僕がもらっちゃうよ」
譲二「りっちゃん、俺たちはそんなんじゃないから…」
理人「マスターはどう思ってるのか知らないけど…、このままじゃ汐里ちゃんがかわいそうだよ」
りっちゃんの言葉にマスターは曖昧に笑って、話題を変えた。
今のやりとり、すべてをジョークで済ませようとしているみたいに。
☆☆☆☆☆
りっちゃんが帰った後は、珍しくお客さんが立て込んで、マスターも私も一生懸命働いた。
オーダーのやり取りではあ・うんの呼吸で分かってもらえるし、マスターが調理しやすいような下準備など、ちょっとしたことをして置くと、「ありがとう、汐里ちゃん」と、必ずひと声かけてくれる。
忙しいけど、とても楽しい。
マスターに好きになってもらいたいなんて高望みはせずに、ずっとこのまま一緒に働けるだけでもいいのかもしれない。
細かい汗を浮かべて料理を作っている、マスターの横顔をそっと眺め、私はため息をついた。
その3へつづく
『年上の彼女』と同じ時期に書いたお話です。
ここでは、年下の子との恋愛というよりも、ちょっと手出しをするのは憚られる相手がいたとして、積極的な女の子のアプローチに譲二さんはどう対処するだろう? という興味で書き始めました。
吉恋のヒロインはそんなに積極的というわけではないですからね。女の子の方から抱きついてくるようだったら、どうするの? って。
この話はまだラストが確定してない…と言うか、途中で止まってます。
だけど、upするうちに続きの話も書けるようになるといいな…という希望的観測でupしていきます。
☆☆☆☆☆
譲二ルート以外のどれかのルートの譲二さん。
本編のヒロインは大学を卒業して就職、クロフネを出ている。
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マスターが好き~その1
〈汐里〉
折り紙で、風船や鶴、星を折っている。
数をこなすうちにだんだん上手になってきて、楽しい。
チャイムが鳴った。
汐里「あ、りっちゃん!」
理人「やあ、何してるの?」
汐里「あのね、今度の夏祭りの時に商店街のアーケードに七夕飾りをディスプレイすることになったんだけど、マスターがその当番にあたって、折り紙でその飾りを作らなきゃなんなくなったんだよ」
理人「え? マスターと汐里ちゃんだけで全部作るの?」
譲二「りっちゃん、いらっしゃい…。俺のとこだけじゃないんだけどね…。
責任者だから、一番数をこなさなくちゃいけなくて…。
汐里ちゃん、ごめんね。店が終わったら俺も一緒に作るから…」
理人「マスター、こんなの作れるの?」
汐里「そうだよ。色々上手なんだよ。鶴とか星の折り方もマスターに教えてもらったんだよ」
譲二「汐里ちゃんは物覚えがいいからね。すぐ覚えて器用に作るよね」
理人「楽しそうだね」
汐里「マスターには料理とか何でも教えてもらってるもんね」
譲二「汐里ちゃんは筋がいいから教えがいがあるよ」
理人「へぇ…」
りっちゃんは意味深に笑った。
理人「僕がしばらく来なかった間に、2人の間は結構進んでるんだね」
汐里「え? そう? そう思う?」
私は思わず身を乗り出した。
譲二「りっちゃん、からかわないでよ。汐里ちゃんが本気にするだろ」
理人「僕は思った通りのことを言っただけだけど?」
譲二「それより、りっちゃん、オーダーは?」
理人「じゃあ、サンドイッチとカフェオレちょうだい。アイスで」
譲二「サンドイッチとアイスカフェオレね」
汐里「逃げた…」
私はそんなマスターの後ろ姿を目で追った。
(ん、もう…。そういう話になるとすぐ逃げ出すんだから…)
りっちゃんが私の向かいの椅子に座った。
頬杖をついて私を見つめた。
りっちゃんはそんな風にするとお人形さんみたいに綺麗だ。
理人「それで…。ホントのとこ、マスターとはどこまで進んだの?」
汐里「うふふ、熱いキス…と言いたいとこだけど、マスター、キスなんかしてくれないんだよね。たまにおでこにちゅっくらい」
りっちゃんが身を乗り出す。
理人「でも、もう恋人なんでしょ?」
私はしぶしぶ白状した。
汐里「それも…。マスターは2人は恋人じゃないって言うんだよね」
理人「ふうん。でも、端からみてると十分恋人だと思うけど…」
汐里「そうだよね? そう思うよね?」
理人「汐里ちゃんの方から甘えて誘ってみたら?」
汐里「それはもうしてるよー」
理人「うーん。マスター、結構ガード堅いんだなぁ」
私はこの間から気にかかっていることを聞いてみた。
汐里「ねえ、マスターと百花さんて…本当に何も無かったの?」
理人「うん。僕が見る限りで、特に何もなかったから、何も無かったと断言していいと思うよ」
汐里「そっか」
なんだか顔がニヤけてしまう。
理人「汐里ちゃん、嬉しそうだね」
汐里「だって、私みたいにマスターと2人で暮らしてた女の子がいたなんて、気になるじゃない?」
理人「マスターの方は気があったかも知れないけど…、百花ちゃんは全然だったよ」
汐里「…やっぱり。マスターは百花さんのこと好きだったんだ…」
理人「あ、ごめん。でも、それいうとマスターだけじゃなく、僕らはみんな百花ちゃんのことが好きだったからね…」
汐里「え? そうなの?」
それならりっちゃんも百花さんが好きだったんだ。
理人「そう。マスターもその6分の一というだけだよ」
汐里「ちょっと安心したかも…」
理人「だから、百花ちゃんとよりは汐里ちゃんの方がマスターと近いポジションにいると思うけどな」
汐里「りっちゃん、ありがとう」
やっぱり、りっちゃんは優しいな。
もちろん、マスターだって優しいけど…。
この頃、少し私と距離を取ってる気がするんだよね。
気のせい? と思ったりもするけど……。
私のお父さんのことを話す前のほうが、ずっと私に触れてくれてたって思う。
その2へつづく