東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

くらべてわかる!こんちゅう図鑑

2024年05月30日 | その他

/////『つかまえ方とかい方』『からだのつくり』『おとなになるまで』『食べ物とすみか』の全4巻、童心社から発売中です。子供達に大人気の昆虫について見やすく分かりやすく説明されています。今回、写真を掲載していただきました。小学生低学年のお子様で昆虫が大好きな方に見ていけただけたら嬉しいです。くらべてわかる!こんちゅう図鑑

被害妄想

2024年05月29日 | トンボ
野鳥公園から次の水辺フィールドへ行くと、初めて会うアオヤンマ狙いの中学生達が訪問中。網を見せていると飛ばないから、この日のラストは彼らとトンボトーク。翌日は朝から訪れると...誰もいない。

アオヤンマ ♂

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor ED 300mm F4D(トリミングあり)
ヤンマは飛んでいる姿が一番カッコイイ。網を持った人がいないと存分に飛んでくれる。特に成熟したオスは警戒心が強く網を見せたら出て来ない。そんなレベルまで個体数が減少してしまった。

アオモンイトトンボ(オス型メスの交尾と翅にダメージがある半成熟オス)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
外来種の増加や抽水植物の過剰繫茂等の経年変化、採集可能な場所が限定されそこに集中。
それらの要素が重なり減少の原因として考えられる。アオヤンマからすると肩身の狭い思い。

ショウジョウトンボ ♀

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
中学生なら採集したい盛り。でも、記録標本は専門家に任せて保護を目的とした一生色褪せない記録に切り替えて欲しい。トンボに近づく技とスマホで綺麗に撮るコツ、いつでも教える。
高木にチョウトンボの飛翔あり。そろそろ梅雨空のトンボシーズンだ。

撮影日:5月26日

5月下旬の野鳥公園で

2024年05月28日 | いろいろ
ヒヌマ沼から抜け出して向かったのは開園前の生態園。ここの田んぼの水管理は池の水をポンプアップして流し込んでいる仕組み。このところ不耕起の田んぼの水量が少ない様子にあり、田んぼに棲む水生生物に悪影響があってはいけないと思い、ポンプアップの回数を増やしていただいた。

Before

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED

Aftre

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
バッチリ水量を確保する事が出来た。この方が水生生物も喜んでいるはず。これで田んぼの生きもの調べに参加される皆さまもきっと楽しんでいただけるだろう。当日は雨が降らない事を願いたい。

田んぼのチェックを済ませたところで、曇天の条件ならと、バッタ、カマキリの姿を探した。
すると...

ナナフシの幼虫(ナナフシモドキ)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

ササクレヒトヨタケ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
昆虫じゃないけれど地面からニョキリ兄弟。食べると美味しいらしい。

サトクダマキモドキ(2齢幼虫)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

オオカマキリの幼虫

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
この時期のカマキリ、バッタは晴れると暑さを避けているので、曇り空の日に探すと見つけやすい。

ショウリョウバッタの幼虫

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
曇り空のままが良かったのに晴れちゃった!


すると...

コシアキトンボ(未成熟の群飛)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
林縁の開けた空間で摂食活動に忙しいコシアキトンボ。この風景を観るともう完全に夏だね。
ワンフームで4頭は頑張ったでしょう!

撮影日:5月25日

ヒヌマ沼にハマる

2024年05月27日 | トンボ
ヒヌマイトトンボ ♂(未成熟)まだ体色が薄い時


ヒヌマイトトンボ ♂(成熟)


ヒヌマイトトンボ ♀(未成熟)まだ体色が薄い時


ヒヌマイトトンボ ♀(未成熟)


ヒヌマイトトンボ ♀(成熟)

土曜日の早朝は引き続きヒヌマイトトンボの調査。前回よりも少し増えた様子にあるが、依然として目的の羽化には辿り着けないまま。今回はオスメス段階別での撮影が叶ったけれど、羽化したてのテネラルが飛び去る場面を見ていないので、まだまだ羽化までの道のりは遠い気がする。早くも成熟したメスが出現。次回は交尾の観察が期待できそうだ。ただ、あまり踏み荒らすと環境破壊にも繋がりかねないので調査は慎重に進めたい。イトトンボをマクロレンズで撮影する場合、サイズ感を均等にした方が、画像を連投した時に綺麗に見えるので、置きピンで撮影する事を心掛けている。しかし、今回、置きピンがズレて成熟メスが小さくなってしまった。だからといってトリミングはしないで撮りたいんだ。

全てNikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

※特に河川敷での観察はマダニに要注意!

撮影日:5月25日

ヤゴって面白い 6

2024年05月24日 | ヤゴ

Nikon D300S+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
黄昏ヤンマやぶら下がりヤンマで名高いヤブヤンマとマルタンヤンマの終齢幼虫。両種を見比べると体型や模様などの違いが分かりやすい。観察ポイントとしてマルタンヤンマの触角とヤブヤンマの脚に欠損があり一回の脱皮で再生するのかと思ったが再生しなかった。ここにネアカヨシヤンマが加われば憧れの黄昏ヤンマ御三家。でも、今のところ東京都産のネアカヨシヤンマのヤゴには辿り着けていない。