東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

カエルの卵塊のその後

2022年03月24日 | カエル
この日曜日、午前中は肌寒い花曇りにより昆虫の観察は諦めて、3月上旬に観察したヤマアカガエルとアズマヒキガエルの卵塊はどうなっているのか、その様子を見に向かった。

先ずはヤマアカガエルが棲む噴水池に訪問。

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
水中に沈む落ち葉に保護され、目が慣れて来ないと発見できないところがまた楽しい。

ヤマアカガエルの卵塊

Nikon D810+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
3月上旬の訪問時、卵塊は二つだったが、その後も産卵は継続している様子で、今回は多数の卵塊を確認。オタマジャクシの成長は早く産卵された順で、それぞれのステージにあり無事に育っている様子。卵塊の左側にオタマジャクシの姿あり。

ヤマアカガエル

Nikon D810+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
今回、生体を確認できたのはこの一頭のみ。恐らく落ち葉の下に身を隠しているに違いない。観察していると地元の方に声をかけていただいたので、カエルの観察をしていると答えると、40年前から見られていると教えていただいた。そんなに前から生息していたとは素晴らしい限り。人工的な噴水でも通年、水を張り、あえて掃除せずに環境を維持すれば、水辺の生きものの棲家に貢献できると言う事が理解できた。ただ、オタマジャクシからカエルの幼体に成長した時、陸上での生活に移行するが、噴水の外側を観ると綺麗に整備されていて、落葉の堆積があまり無く乾燥化を避けられるような、環境ではないところに疑問を感じるので、この先はその辺りも調べてみたい。

次に訪れたのはアズマヒキガエルの卵塊を観察した池。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
徐々に天気が回復に向かい青空を背景にガマの新芽が出始めた春先の池らしい景色。

アズマヒキガエルのオタマジャクシ

Nikon D810+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
岸辺付近を覗くとオタマジャクシがわんさか。いよいよ春の水辺の生きもの観察を楽しめる時が来た。

撮影日:3月21日

啓蟄

2022年03月05日 | カエル
予定通りガマ合戦に期待して2ヶ所の池に訪れた。

しかし、残念ながら既に遅し。

ガマ合戦の最盛期は逃してしまった。


訪れた池の2ヶ所とも繁殖活動を終えた証に大量の卵塊が見られアズマヒキガエルの姿は少数。

何がきっかけで一斉に水辺に出現し、繁殖活動を開始するのかよく分からないけれど、主に繫殖活動は夜間に行われる為、本来なら日中ではなく夜間に訪れ方が良いのかも知れない。1ヶ月後、真っ黒なオタマジャクシがうじゃうじゃする光景を見に訪れたい。

※カエルを触った後は手をキレイに洗いましょう。

全てNikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED+Kenko Zéta C-PL

今日3月5日は二十四節気の啓蟄。二十四節気は期間を表し、今年の啓蟄は3月5日から20日まで。啓蟄の「啓」は開くの意で「蟄」は越冬している虫のこと。虫に限らずカエルなども含まれる。つまり啓蟄は越冬していた 生きものたちが地上に出てきて活動を始める事を表す、春の季語。まさしく今日は越冬していた生きものたちが、活動を始めるのに最適な春本番を感じさせる暖かい日だった。

撮影日:3月5日

ガマ合戦を求めて

2022年03月02日 | カエル
ヤマアカガエルを観察した後、次はアズマヒキガエルのガマ合戦に期待して実績のある池に訪れた。

この池では昨年の2月20日頃に相当数が出現。凄まじいガマ合戦が見られていたけれど、今シーズンは今のところ見渡す限り閑散としていて皆無。例年必ず見られるとは限らないのかも知れない。また次回チェックすることにした。

次は住宅地にある ひょうたん池に訪れてみた。


デッキから覗いてみるとアズマヒキガエルの姿あり。


まだ卵塊は確認できなかったけれど、水中にはアズマヒキガエルの姿がチラホラ見られた。

それを娘が捕獲しようと柵の間から水中に手を伸ばして頑張っていた。

アズマヒキガエル

ゲット!この様子だとガマ合戦まで数日と予想。次の週末でも間に合うか?訪れてみたい。

※カエルを触った後は手をキレイに洗いましょう。

全てNikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

撮影日:2月26日

公園のヤマアカガエル

2022年02月28日 | カエル
噴水池に生息しているヤマアカガエルの観察に向かった。観察を始めてから今年で5年目。健在である事を願い、娘とヤマアカガエルの姿を探した。すると...

早速、ヤマアカガエルを発見して手掴み。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
ヤマアカガエルには気の毒だけれど完全に観念している姿。身体が乾いてきてしまうと弱らせてしまう事になるので長時間の外気露出はNG。

ヤマアカガエル

Nikon D810+AI AF-S Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
噴水の隅々まで探した結果、例年以上の捕獲量。

ヤマアカガエルの卵塊

D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+Kenko Zéta C-PL
無事に世代交代を繰り返している様子にあり何より。園内の環境を見るかぎり里山の環境とは程遠い、普通に手入れがされている公園なんだけれど、通年、水が張られた噴水池の力だけで生存できるのか。天敵であるアメリカザリガニが入っていない事が重要なのかも知れない。オタマジャクシになった頃、再び観に訪れたい。

撮影日:2月26日

早春の池で

2022年02月25日 | カエル
例年2月になると気になるのがカエルの活動。

アズマヒキガエルのペア

D810+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+Kenko Zéta C-PL
今年は寒いので遅れているのかと思いきや、そんなことは無く近所の池を覗くと
少数ながらもアズマヒキガエルのペアと卵塊を確認。徐々に春の足音が届いている。

撮影日:2月23日