信号待ちをしていたら・・・

レッスンの帰り、信号待ちをしていたら、
隣にうさぎのぬいぐるみを大事そうに胸に
抱えた少し年配の女性が立たれました。

何気なく、というかいつもうちのミルクを
そうやって外に抱いて出たいな、と思っているので
つい、見ていたら、動くのです。

鼻がひくひくと・・・

よく見たら、毛並みが本物・・・

思わず見ず知らずの方なのに、

『本物ですか？』

と聞いてしまった私。

『はい、本物のうさぎです』

とうれしそうに、顔を見せてくださいました。

ぺったりその女性に抱きついて、震える事すらなく
おくるみに包まれて、安心しきった様子。

『捨てられていたので、なかなか爪を切らせてくれないので
お散歩させて、爪を削らせなきゃいけないんです。
この子を引き取って、5年になります』　

『えーーっ、優しい方に拾っていただいて、
このうさちゃん、すごく幸せですね』

という会話をしながら、横断歩道を渡り、

『さようなら』

と、別れました。

写真を撮りたかったのですが、驚かせるのも
かわいそうで、そのまま後ろ姿を見送りました。

一度自分の家族として招いたうさちゃん

どんな事情があるかわかりませんが、ただ捨てるなんて・・・

でも、そうやって優しい方に引き取って、大事に育てて
いただけて、そのうさちゃんは、本当に幸せで
よかったと思います。

うちもミルクは、家族の一員なので大切に
一緒に過ごしたいと思います。