ゆらぎつつゆく

添島揺之歌集。ツイッター感覚で毎日つぶやきます。色調主義とコラボ。

空の城

2017-12-13 03:21:17 | 絵画


トーマス・アレクサンダー・ハリソン(1853-1930)、アメリカ。


少年は空に楼閣を思い描いているらしい。

傍らの砂に貝を並べ、しばし空想遊びをしていたものだろう。

みすぼらしい服は彼の暮らしが甘いものではないことを教えている。

逃げられない真実は常に、ゆるく人間の首を絞めている。

その苦しさから逃げるため、人は時にまぼろしにもすがるのだ。



ひさかたの天路に白き家を建てわがふるさとはかくなりといふ    揺之





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