このカテゴリは結構好評らしいので、続けてやってみる。
力など望まで弱く美しく生れしまゝの男にてあれ 岡本かの子
少し時代はさかのぼるが、これはあからさまに間違ったことを詠った例なのであげてみた。
ご存じの通り、作者は岡本太郎の母である。
生れたままで弱いままの男ばかりがいれば、世間はめちゃくちゃになる。
たとえあらゆる難がふりかかってくるとわかっていても、男に生まれた限りは自分に力をつけねばならないというのが本当だ。
何もわかっていない女に育てられた子供が不幸だ。
神の手に男とされしおのれをぞ立てて自らへその緒を切る 揺之