●ヒトのエネルギーはブドウ糖であると言い続けられ、ブドウ糖を産生する糖質を積極的に摂取するように教育されてきました。
●この長年の糖質中心の食事指導の結果、「耐糖能異常」→「糖尿病」→「網膜症、腎症、足切断などにより死亡」という西洋医学では解決できない病気が成人の3~4人に一人という大きな社会問題となっています。
この間違った教育を改めるべく、糖質の摂取を制限しようと10年前から取り組みを開始されている糖質制限理論の日本のリーダー「釜池医師」の食事理論をシリーズで解説していきます。
①ヒトの基本エネルギー基質はケトン体・脂肪酸である。
解説:糖質を摂取するから本来のエネルギーである脂質由来の脂肪酸やケトン体が使われず、ブドウ糖が優先して使われることになります。
何故ブドウ糖の方が脂肪酸やケトン体に優先して使われるのかといいますと、ブドウ糖は血管に障害を与えます(血糖値が高い状態が続くと毛細血管は傷を受け腐ってしまう)ので、インシュリンがブドウ糖を先にエネルギーとして早く使うように指令するのです。
■炭水化物を食べることで、糖質⇒ブドウ糖⇒高血糖⇒糖質エネルギーを優先して使う⇒脳も筋肉もブドウ糖で動く…という代謝になるのです。
■エスキモーは炭水化物を食べません。
肉食⇒蛋白質と脂質⇒エネルギーは脂質由来の脂肪酸やケトン体⇒脳や筋肉はケトン体で動く…という代謝になっています。
■400万年前から399万年前までの人類は、森やサバンナで小動物の肉や肉食動物の食べ残しの肉や骨髄を食べて今いた。海辺の人類は魚貝類の肉を食べていました。
本来は人類は、エスキモーと同様、肉食でした。肉食は蛋白質と脂質が栄養成分なのです。
肉食の身体の構造なのに、糖質を主食として摂ることを勧めた結果、糖質が原因の病気が今問題となっています。
その糖尿病の治療に、今なお糖質摂取を勧めていることも問題なのです。
10年前から釜池先生は糖質制限食の勧めの理論体系を確立され臨床で生かされ多くの人々を救済されています。
糖質制限・糖質ゼロの先達者でありリーダーである釜池食理論を解説していきます。