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まぁるい抱っこ

播州平野の一角で、ワンコと暮らすピースフル日記☆

ワンコのお寺

2012年04月10日 | Weblog
・・・播州犬寺物語・・・

今から1300年以上前の大化年間、現在の兵庫県神崎郡神河町に、
枚夫長者という豪族がいた。
信仰篤いその彼には、美しい妻と二匹の愛犬がいた。

大化の改新勃発の前夜、
枚夫長者のもとに「戦のため、蘇我入鹿のいる都へ集まれ」という使いが来て、
彼は家来に留守を頼み、都へ上っていった。

何ヶ月かの後、戦は終わり、枚夫長者が帰ってきた。
家族や留守を預かった家来、村の者たちは大喜びで、夜は酒盛りになった。

その宴の席で、家来の一人が、
「獲物のたくさんいる狩り場を見つけました。明日行きましょう」と申し出てきたので
次の日、さっそくその家来と山に入った。

ところが… 山に入ると、家来はずんずんと先に進みゆくばかりで、
いっこうにシカやイノシシの出る気配がない

「いったい、どこまでいくのだろうな?」
と、枚夫長者は連れてきた二匹の愛犬に話しかけた。

すると家来は…

「私はあなたの妻と恋仲になってしまった。だからあなたが邪魔なのです」と、
枚夫長者に向かって弓矢を構えた。

あわや、枚夫長者が矢にさされようとしたその時、
じっとその様子を見ていた、枚夫長者二匹の愛犬が突然飛び上がり、
一匹はその家来の弓に、もう一匹は喉もとに噛みついた。
驚いた家来は犬たちを振り払い、逃げていった。

愛犬のおかげで事なきを得た枚夫長者は、それを見て驚き、感激した。
屋敷に戻った枚夫長者は、さっそく妻とその家来を追い出し、
他の家来たちを集めてこう言った。

「私はこの二匹の犬に命を助けられた。私が死んだら、我が財産を全て、
 この二匹の犬のために使ってくれ」

それから何年か後、二匹の犬たちは相次いで枚夫長者より先に死んでしまった。
悲しんだ枚夫長者は、犬たちの菩提を弔うため伽藍を建立、
千手観世音菩薩を本尊とし、のちのちまで手厚く祀り続けた。

それが現在の金楽山法楽寺、通称「播州犬寺」である。  法楽寺HPより...


                        

という謂れのあるお寺のことを知って、
「ワンコのお寺と聞いちゃ、行かずにはいられなーい」と、行ってきました

車のナビに従って、家から約1時間
「どこ? どこ?」とキョロキョロしながら見つけました


「法楽寺」 別名・播州犬寺と呼ばれているお寺です
山の中の静かな場所に山門がありました


さあ! 山門をくぐってお堂目指していきましょう


と、勢いよく門をくぐりましたら~~~
なんと 長~~~~~い石段がぁぁぁ
250段ほどもあるんだって(あとで知った
最近の運動不足がたたってか、息切れするし、太ももプルプルしてくるし
おかーちゃん、上りきるまでに5回も休憩しちゃったよぉ


ルンナとフルルは こんな石段でもなんのその へっちゃらそのもの
ズンズン上っては時々振り返り、「おたーたん、はよぉ~ はよぉ~」

ルンナとフルル、チビのくせして ほんまにタフやわ


やっとここまで上ってきました  あともうひといき


はい、上りきりました~立派なお堂です  


このワンコたちが 冒頭のお話の主人公です


石段の最上段に きちんと向かい合って座っていますよ


この可愛い毛玉の我が子が いつまでも愛らしく居てくれますように
病気も怪我もなく、健康で長生きしてくれますように
楽しく健やかに 人と共生・共存していけますように
どうかお守りください


ルンナとフルルもちゃんと「まんまんちゃんあん」したんだもんね

大きな桜の木もありましたが 開花にはまだまだ。。。

境内には だーれもいらっしゃいません
アタシたちの貸切りお寺になってまーす(笑)


弘法大師さんと一緒に記念撮影
アタシの実家は「真言宗」なので、日頃からなんとなく
弘法大師さんには興味があったんです
ふらっと訊ねたお寺が たまたま「真言宗」だったりすると
なんだか ほっとします

しばらくの間、のーんびりと境内で過ごして
「あの石段を下りるのかぁ…」と、ちょっとため息ついてたんですけど
ふと境内の端の方に、車が上がってくるのが見えました

えっ もしかして車でここへ上がってこれる道があるのー

はい、そうだったんです

ちゃーんと駐車場までありました
アタシのアッちゃんのナビが示したのは、昔からの山門への道だったのね

帰りは、そちらの参道を歩いて下ることにしました


山からおりてきても、アッちゃん停めてる場所まで まだまだ歩く~

お寺のところから アッちゃんのとこまで1㎞以上歩いたかも?!
いい運動になったよ 自然の中を歩けて気持ちよかった


ぜんいーーん、せいれーーつっっ
ってな大声が聞こえてきて 何?何?って見てみると~


地元の消防団が、「春の訓練」をやっていました
若い人、中年の人 たくさんで元気に掛け声、整列、
そして、放水の訓練をしていましたよ

忠誠心高いワンコを祀ったお寺
偶然にこのお寺のことを知りましたが
自分の住んでる県に こういうお寺があって嬉しく思いました

これからは 初詣やルンナとフルルの誕生日月には
このお寺にお参りしようと決めました



山間部の桜のつぼみは、こんな感じでした
開花がとても楽しみよね


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