哀愁モーニング

ルンナちゃん　フルルちゃん
おかーちゃん、お仕事行ってくるわな

お仕事やねん
だからいい子でお留守番しとってな


おたーたん、おしごとやねぇ


うんなとふうる、いいこでおるすばんできるから！
もう、なかないで　いいこでいられるもん

おかーちゃん、お仕事終わったら
わき目もふらずに　一目散に帰ってくるからな

いつもいつも　ルンナとフルルのもとに一秒でも早く帰りたくて、
時間が来たら　さっさと帰り支度をしてるよ

あ…でも、残業になってしもたらゴメンやで
これもお仕事やから　しかたないねん
ちゃんと分かってくれてるもんな


うん！　ちゃーんとわかってる
おへやがくらくなっても　ちゃんといいこでまってられるもん
おたーたん、いってらっしゃーい
はようかえってきてなー


毎朝仕事に行く時、この時間がとても辛いですぅ
夕方になると、明るさ・暗さを感知して自動的に点灯する、
ちっちゃな豆球をつけてはいるけど
部屋の中はうす暗いしねぇ、この季節は寒いしねぇ

小さなルンナとフルルを置いて、約11時間も留守…
朝は哀愁漂う時間

会社に着くなり、もう早く帰りたくて帰りたくて

それは、あまりにもこの子たちが可愛くていい子だから…

おかーちゃん、行ってくるわな　お留守番頼むね
いい子でおってよ　ふたりケンカしたらアカンよ


じゃぁね、おかーちゃん　いってきまーーす

何度も何度も　ルンナとフルルを振り返りながら
アタシは玄関のドアを閉めるのです


今のハイツに引っ越してからしばらくは、
後追いしてギャン泣きしていたふたりですが、
今ではすっかり慣れて、ひと声も泣かなくなりました
そして、玄関までのお見送りもしなくなりました
ふたりドーナツベッドの上で　じっとアタシを見送ってくれています

はぁぁぁ　辛いなぁ　淋しいなぁ

今日も　すっ飛んで帰るぞーーーーー